話題株ピックアップ【夕刊】(1):住友化、スクエニHD、井関農
■住友化学 <4005> 620.1円 +47.9 円 (+8.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
住友化学<4005>が後場に入って上げ幅拡大。同社はきょう、グーテンベルク(東京都大田区)と共同で、3Dプリンター(FFF方式:熱可塑性樹脂を溶融し、ノズルから押し出して積層する3Dプリンター方式)向け液晶ポリマー(LCP)フィラメント及び造形技術を開発したと発表。半導体やフィジカルAIの進化につながる機能部材をはじめ幅広く展開するとしており、これが買い手掛かりとなったようだ。また、同社は前日に化合物半導体の一種であるインジウムリン(InP)エピウエハー(4インチ品)の量産体制を確立し、販売を開始したと発表していることも材料視されているもよう。次世代デジタルインフラを支える光電融合技術の社会実装につなげる構えで、2030年代央にはInPエピウエハー製品群で売上高100億円規模を目指すとしている。
■スクエニHD <9684> 3,161円 +206 円 (+7.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が大幅高で3連騰。同社は8月10日引け後に、27年3月期第1四半期(4~6月)の売上高が前年同期比3割増で、経常利益が2.7倍となる好決算を発表している。「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ・ツー)」向けの「ファイナルファンタジー7 シリーズ」などが増収増益に寄与する格好となり、翌営業日に年初来高値を更新した。足もとでは一進一退の動きを続けていた。こうしたなか月刊誌「選択」9月号がスクエニHDに関する記事を掲載。選択のホームぺージでは「スクウェア・エニックスに非公開観測 色めき立つ外資系ファンド勢」とのタイトルで告知されている。これを受け、ファンド勢によるTOB(株式公開買い付け)を巡る思惑が広がり、買いが優勢となったようだ。
■井関農機 <6310> 1,960円 +101 円 (+5.4%) 本日終値
井関農機<6310>は堅調。8月31日取引終了後、固定資産の売却で約61億円の譲渡益が発生することになったと発表した。3月に熊本の生産機能を松山へ移管したことに伴うもの。27年12月期第1四半期に特別利益として計上する見込みという。これが買い手掛かりとなったようだ。
■ミライニHD <546A> 2,512円 +101 円 (+4.2%) 本日終値
MIRAINIホールディングス<546A>が高い。傘下の萩原テクノソリューションズはきょう、台湾の産業用コンピューターメーカーであるAvalue Technology(エーバリュー・テクノロジー)と認定販売店契約を締結したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。この契約により、萩原テクノソリューションズはエーバリューが展開する組み込みコンピューター、産業用パソコン、エッジコンピューティング製品など全製品を日本国内及びアジア地域で販売する権利を取得。両社は今後、スマートシティやエッジAI、社会インフラ分野を重点市場として協業を深め、産業のデジタル化と社会課題の解決につなげていくとしている。
■INPEX <1605> 4,112円 +155 円 (+3.9%) 本日終値
INPEX<1605>が4日続伸。株価は5月20日以来、約3カ月半ぶりに4000円台を回復した。原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が日本時間1日の取引で一時1バレル=87.00ドル台に上昇。8月31日の清算値(終値に相当)は前週末比2.36ドル高の85.76ドルだった。米国とイランによる攻撃の応酬が続いており、中東情勢の一段の悪化が警戒されている。このなか、INPEXへの買いが優勢となった。
■パーク24 <4666> 2,076円 +69 円 (+3.4%) 本日終値
パーク24<4666>が続伸。8月31日の取引終了後に発表した第3四半期累計(25年11月~26年7月)連結決算が、売上高3040億4900万円(前年同期比2.7%増)、営業利益289億4600万円(同16.2%増)、純利益363億5400万円(同3.7倍)と2ケタ営業増益となったことが好感された。車両1台当たりの利用料が想定を下回り、モビリティ事業が計画未達となったものの、円安の影響もあって駐車場事業海外が計画を上回って推移した。また、主力の駐車場事業国内もタイムズパーキングの新規開発が順調に推移し、業績押し上げに貢献した。なお、26年10月期通期業績予想は、売上高4110億円(前期比1.2%増)、営業利益425億円(同13.1%増)、純利益440億円(同2.8倍)の従来見通しを据え置いている。
■日産自動車 <7201> 338.9円 +10.4 円 (+3.2%) 本日終値
日産自動車<7201>が堅調推移。同社とホンダ<7267>は8月31日の取引終了後、次世代SDV(ソフトウェア定義車両)の中核となるECU(電子制御ユニット)や、車載OSなど一部ソフトウェアを共通化することに合意し、共同開発契約を締結したと発表した。両社が検討してきた協業に関して、SDV分野で一歩前進したことをポジティブに評価する向きもあって、買いが優勢となった。ホンダは3日続伸している。共同開発するECUやソフトウェアを、2029年度以降、両社のSDVに適用することを目指す。ECUやソフトウェアの共通化により、開発効率の最大化を図るとともに、コスト低減にもつなげる。
■リコー <7752> 1,745.5円 +48 円 (+2.8%) 本日終値
リコー<7752>が9日続伸し、年初来高値を更新した。同社は8月31日、さまざまなロボットに適用可能なフィジカルAI技術を開発したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この技術は、Latent Action Model(LAM、潜在行動モデル)を活用して、人間やロボットの作業動画から「物を持つ」「前進する」「対象を移動させる」などの行動を共通表現として学習。仮想環境上に構築したシミュレーション環境で有効性を確認しており、今後は実環境での検証を進めながら、さまざまな作業や環境への適用可能性を評価していくという。
■ヘリオス <4593> 295円 +8 円 (+2.8%) 本日終値
ヘリオス<4593>が反発。8月31日の取引終了後に、8月24日付で兵庫県知事から「再生医療等製品製造販売業許可証」の交付を受けたと発表しており、好材料視された。同社は、体性幹細胞再生医薬品HLCM051を用いた急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とした治療薬に関して承認申請に向けた準備を進めており、今回の許可取得により、開発パイプラインが製造販売承認(条件及び期限付承認を含む)を取得した段階で、当該再生医療等製品の製造販売が可能となる。なお同社では、22年4月に同許可を取得したことを発表していたが、その後の製品開発計画の見直しにより、今回の再取得となった。
■明海グループ <9115> 1,068円 +29 円 (+2.8%) 本日終値
明海グループ<9115>が反発。8月31日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英国ロンドンに本拠を置く投資顧問会社ゼナーアセットマネジメントによる株式保有割合が5.05%から6.20%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「投資を主な目的とするが、企業価値向上を目的として発行者の経営陣、社外取締役その他関係者との意見交換を行うことがある。また、ガバナンス、サステナビリティまたは業務・資本効率の改善に関する提言を行う場合があり、状況に応じて発行者の経営陣との積極的な意見交換を行うことがある」としており、報告義務発生日は8月24日となっている。
株探ニュース