伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 9月6日版
日経平均は6万0448円以下へ下げるなら、週明け後に下降を開始する公算
1. 本年9月に日経平均が上昇する場合の展開
図1は、 日経平均株価の9月の月足が陽線引けした年の値動きを示しています。左から順番に「陽線引けした年」、「月の4本値」、「9月の終値から始値までの値幅」、「9月の高値から始値までの値幅」、「9月の始値から安値までの値幅」、「9月の最安値をつけるまでの営業日」になります。
9月の月初、1営業日目で9月の最安値を付けている年は、ほとんど下げることなく、1000円幅前後か、1000円幅以上、価格が上昇しています。だいたい6営業日程度までに9月の最安値をつけていると、下げ幅に対して上昇幅の大きな動きとなっています。
9月の最安値をつけるまでの期間が、月初から7営業日以上かかると、だいたい始値と終値の値幅が小さい展開、上下にジグザグする保ち合いの動きとなっていることがわかります。
図1 日経平均株価の9月が陽線引けした年の値動き

図2は、日経平均株価の日足と9月の想定できる展開です。日経平均株価は、前週末の夜間取引で日経225先物の期近限月が6万5830円で引けているため、週明け後の寄り付き値が大きく上放れて始まる公算です。
前述した9月の月足が陽線引けするときのパターンを考慮すると、9月の月足が陽線引けして値幅の伴った上昇場面になる場合、9月の3営業日目となる3日につけた安値の6万3772円が9月の最安値となって、上昇を開始すると考えられます。
その場合、目先は8月27日高値の6万6954円まで一気に上昇した後、すぐに上値を抑えられて、8月20日以降が短期のヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトムのような格好になると推測できます。
来週末頃、6万3772円以上の地点で押し目を確認して、月末へ向けて8月14日高値の6万9608円以上を目指す動きになると考えられます。
図2 日経平均株価(日足)、9月の想定できる展開
