来週の株式相場に向けて=往来圏からの上振れあるか、米「マイクロン」決算に関心
25日の日経平均株価は前日比850円高の6万6364円と5日続伸した。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>といったAI・半導体関連株が値を上げたほか、長期金利の上昇を背景に三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などの銀行株が買われた。
日経平均株価は6万5000~6万6000円台を中心とする一進一退が続いているが、足もとの上昇で徐々に相場のレンジを切り上げる状態にある。もっとも、今後の相場に関しては「10月下旬からの中間決算と11月3日の米中間選挙を確かめないと本格的な売買は難しい」(市場関係者)とみる声も少なくない。
このため、全体相場は動きにくい状況にある。特に、足もとでは日米で長期金利の上昇が続いており、これは本来、株式相場にとっての下落要因だ。ただ、その一方でAI・半導体関連株を中心に来期に向けて業績拡大基調が続くとの期待は強い。「金利上昇」と「業績拡大」のどちらが優勢となるかを市場は見極めようとしている局面ともいえる。
そんななか、来週も注目イベントが予定されている。ひとつは30日に予定されている米半導体大手マイクロン・テクノロジー<MU>の決算発表だ。半導体メモリー大手の同社の決算は、日本の半導体製造装置メーカーのほか、韓国のSKハイニックス<SKHY>や日本のキオクシアホールディングス<285A>などの株価を揺さぶるとみられている。
また、日米の金融政策をみるうえでは、米国では10月2日の9月雇用統計が注目されるほか、日本では1日の日銀短観が関心を集めそうだ。また同日には2票の反対票が入った9月の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表される。更に、9月28日は3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日で、29日が権利落ち日となる。日経平均株価の配当落ち額は350円程度とも予想されている。
上記以外のイベントでは、海外では29日に米8月JOLTS求人件数、米9月消費者信頼感指数、30日に米9月ADP雇用統計、米8月個人消費支出(PCE)物価指数、1日に米9月ISM製造業景況指数が発表される。中国は1日から7日が国慶節の休みとなる。29日にカーニバル<CCL>、30日にコナグラ・ブランズ<CAG>が決算を発表する。
国内では、28日に7月開催分の日銀金融政策決定会合の議事要旨、29日に40年債入札、30日に8月鉱工業生産、2年債入札、2日に9月東京都区部消費者物価指数(CPI)、8月失業率・有効求人倍率が発表される。
28日にしまむら<8227>、29日にTAKARA & COMPANY<7921>、30日にスター・マイカ・ホールディングス<2975>、1日に西松屋チェーン<7545>、クスリのアオキホールディングス<3549>、2日にハイデイ日高<7611>、象印マホービン<7965>が決算を発表する。また、29日にはレゾナック・ホールディングス<4004>からパーシャルスピンオフするクラサスケミカル<646A>が上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは、6万4000~6万8500円前後。(岡里英幸)