話題株ピックアップ【夕刊】(3):インフロニア、HENNGE、トーセイ
■インフロニア <5076> 2,330円 -365.5 円 (-13.6%)
インフロニア・ホールディングス<5076>は3日続急落。前週末2日取引終了後、4782万6100株の新株式発行(国内募集が1207万6100株、海外募集が3575万株)を実施すると発表した。需給状況に応じて上限717万3900株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。株式価値の希薄化を懸念した売りが先行したようだ。発行価格は10月21~26日のいずれかの日に決定する。調達資金約1472億円(手取り概算額)は、水ing(スイング)やアルソシア建設(旧三井住友建設)の買収に伴う借入金の返済に充てる。
■HENNGE <4475> 1,671円 -89 円 (-5.1%)
HENNGE<4475>は朝方値を上げたが、買い一巡後は売りに押され下落。同社は2日取引終了後、東京証券取引所からグロース市場からプライム市場への区分変更の承認を受けたと発表した。これにより株価指数と連動するパッシブ系ファンドによる資金流入が期待されたが、同時に公募増資と売り出しを実施することを明らかにしており、1株当たり利益の希薄化などが警戒されている様子だ。110万株の公募による新株発行と138万株の売り出し、それに需給状況に応じて上限37万2000株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。調達金額は約23億6300万円で、主力サービスである「HENNGE ONE」やブランディング強化などにかかる広告宣伝費、人材採用費に充てる。公募・売り出しの発行・売出価格は13日から15日のいずれかの日に決定する。プライム市場への市場変更は20日から22日のいずれかの日となる。また、26年9月期の配当を従来予想の6円から11円(前の期比6円増)へ増額修正することも発表している。
■トーセイ <8923> 1,664円 -67 円 (-3.9%)
トーセイ<8923>が下げ幅を拡大。午後2時30分ごろに26年11月期の連結業績予想について、営業利益を246億1100万円から250億6100万円(前期比12.2%増)へ、純利益を151億5700万円から159億600万円(同7.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を55円から58円へ引き上げたが、目先の材料出尽くしとみた売りが出たようだ。売上高は1229億8600万円から1136億1300万円(同20.0%増)へ下方修正した。国内不動産市場における国内外投資家の投資意欲が堅調であることから、期初に策定した不動産再生事業の販売計画を戦略的に見直し、一部の物件販売時期を翌期以降に変更したことが要因。一方、不動産ファンド・コンサルティング事業におけるディスポジションフィーなどの増加見込みや不動産賃貸事業の業績上振れから利益は上方修正した。なお、同時に発表した第3四半期累計(25年12月~26年8月)決算は、売上高996億400万円(前年同期比18.6%増)、営業利益234億4500万円(同12.7%増)、純利益148億1700万円(同5.5%増)だった。
■象印 <7965> 1,409円 -17 円 (-1.2%)
象印マホービン<7965>が3日続落。前週末2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(25年11月21日~26年8月20日)連結決算が、売上高699億8700万円(前年同期比3.4%増)、営業利益58億5600万円(同5.3%減)、純利益40億1500万円(同2.9%減)と最終減益となったことが嫌気された。最上位機種である圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」や、生活家電で加湿器の販売が国内で堅調に推移したことに加えて、輸入コスト上昇に対する価格転嫁を進めたことが寄与し売上高は伸長した。ただ、販管費の増加に加えて、投資有価証券評価損の計上や法人税等の増加が響いた。なお、26年11月期通期業績予想は、売上高925億円(前期比1.5%増)、営業利益66億円(同11.2%減)、純利益48億円(同19.7%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、26年11月20日時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表した。現行制度では11月20日時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じた優待特別割引(1000~4000円)による自社商品の販売を実施していたが、変更後は継続保有期間3年以上の区分を設け、保有株数に応じた優待特別割引を1000~6000円とする。
■INPEX <1605> 3,661円 -35 円 (-1.0%)
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>は反落。2日の米原油先物相場は、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比1.76ドル安の1バレル=91.11ドルと下落した。一時、88ドル台まで値を下げた。主要7カ国(G7)は2日、オンライン協議で石油備蓄の協調放出を決定した。これを受け、原油需給の緩和を予想した売りが流入した。ただ、サウジアラビアがイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する攻勢を計画している、との報道もあり下げ渋る場面があった。WTI価格は、日本時間5日正午過ぎ時点では90ドル前後で推移している。
■キオクシア <285A> 19,120円 -180 円 (-0.9%)
キオクシアホールディングス<285A>は冴えない値動き。半導体や電子部品関連の主力銘柄が総じて上昇基調を加速させるなか、上値の重さが際立っている。市場では「足もとの米半導体株高は追い風となっているものの、東京市場では同関連株の物色人気に明らかな選別色が見られるようになっている」(中堅証券ストラテジスト)という指摘がある。そのなかキオクシアは業績については申し分なく好調だが、株式需給面で敬遠されている面があるようだ。信用買い残は直近減少傾向にあるものの信用倍率は16倍前後と依然として高い水準。「10月1日から効力が発生している株式3分割も、株数ベースでの戻り売り圧力を嫌気された」(同)という見方もある。
■TABAYA <7606> 2,391円 -13 円 (-0.5%)
TABAYAホールディングス<7606>が底堅い動き。前週末2日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比10.5%増と12カ月連続で前年実績を上回っており、これを好材料視した買いが下値に入ったようだ。大型台風の接近や雨天日の増加など天候不順の影響はあったものの、気温の低下に伴い秋物動向が活性化し、メンズではシャツ、ニット、ジャケット、アウターなどが、ウィメンズではニット、カーディガン、ジャケット、アウターなどの動きが堅調だった。また、前年に比べて休日が1日多かったことにより1.7ポイント程度のプラス影響があった。なお、全社売上高は同16.4%増となった。
■クリングル <4884> 564円 +80 円 (+16.5%) ストップ高
クリングルファーマ<4884>がストップ高。この日、業務提携先で米国ハーバード大学発のバイオベンチャーであるクラリス・バイオセラピューティクス(カリフォルニア州)が、10月にニューオーリンズで開催される米国眼科学会(AAO)の26年次総会において、同社が開発を進めるCSB-001の角膜上皮幹細胞疲弊症(LSCD)における有効性に関する口頭発表を行うことを発表したと明らかにしており、これを好材料視した買いが入ったようだ。なお、クリングルとクラリス社は、組み換えヒトdHGFタンパク質の安全性情報の共有及び製造プロセスの最適化に関する協力体制を構築している。
■オプトエレ <6664> 274円 +38 円 (+16.1%)
オプトエレクトロニクス<6664>は切り返し急。前週末2日取引終了後、第3四半期累計(25年12月~26年8月)連結決算を発表。売上高は48億4300万円(前年同期比0.8%減)、営業損益は1億2800万円の赤字(前年同期1億5800万円の赤字)だった。海外の大口顧客への納入延期が響いた。営業外費用の計上や、前年同期に特別利益があった反動で最終損益も2億5900万円の赤字(同9800万円の赤字)となった。ただ、四半期ベースでみると営業損益、最終損益とも黒字に転換して着地している。これを好感する見方から買いを呼び込んでいるようだ。
■イントループ <9556> 2,495円 +109 円 (+4.6%)
INTLOOP<9556>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろに、業務特化型AIエージェントソリューション群「INTLOOP Pocket」の正式提供を10月5日に開始したと発表しており、好材料視された。「INTLOOP Pocket」は、INTLOOPがコンサルティング事業で蓄積してきた業務知見・専門領域ナレッジを基に開発した、業務特化型のAIエージェントソリューション群。第1弾となる営業支援AIエージェント「INTLOOP Sales Pocket」は今年6月から利用事前登録を受け付けていたが、きょう付で正式提供を開始。同時に、第2弾として人材育成をAIエージェントが支援する育成支援AIエージェント「INTLOOP Training Pocket」も提供を開始する。
●ストップ高銘柄
1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース