【杉村富生の短期相場観測】 ─ターゲットはド真ン中の主軸株!
「ターゲットはド真ン中の主軸株!」
●日経平均株価は6月高値を奪回する!
変わり身の速さが信条である。いや、相場の世界ではこれは重要なことだ。7月以降、「令和のブラックマンデーが到来する」とか、「フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は完全にピークアウトしている」などと唱えていた人たちが相次いで前言を撤回した。宗旨替え? 結果的にはそうなる。この決断は正しい。投資の世界では「こだわりは禁物」という。
自説に固執するのは危険だ。兜町には「一徹張りの貧乏神」との教えがある。まあ、「やられナンピン、スカンピン」は同様の感覚だろう。ショック安(短期間に指数が2~3割下落)とは予期せぬ出来事とされている。予想された事象がショック安を引き起こすことはあり得ない。株価は先に織り込むし、投資家は暴落に備えると思う。
10月のミューチュアル・ファンド(オープンエンド型投資信託)の決算、11月のヘッジファンドの決算に伴う需給悪(利益圧縮の売り、解約資金の捻出)はほぼ一巡した。優秀なファンドマネージャーがギリギリまで引っ張っているわけがない。早め早めに対応する。9月決算の会社の運用担当者が中旬になったのに、まだジタバタしていたところ、社長が「もう止めろ」と言ったという話がある。
これは当然だろう。勝負はついた。著名なテクニカル・アナリストは暴落説を取り下げ、「来年の日経平均株価は8万8000円~9万4000円を目指す」と。いや~、極端すぎるが、「兜町の常識は世間の非常識」だし、この変節は驚くには値しない。やはり、この局面は外部環境(原油価格、金融情勢、為替動向、イラン戦争)の好転を評価できる。
もちろん、足もとの相場は抜群に強い。日経平均株価は10~11月に、6月22日の史上最高値7万2831円を奪回するだろう。現在、日経平均株価の1株利益は3869円(予想ベース)だ。前期実績は3272円である(9月30日時点)。18.2%増益となる。PER(株価収益率)は17.25倍にすぎない。これをPER19倍に買うと、7万3511円が上値のメドになる。
●売買代金ランキングの上位銘柄を狙う!
さて、マイクロン・テクノロジー<MU>の2026年9-11月期は想定以上の好決算だった。それと、特筆すべきなのは粗利益率が86%に達したことだ。これは同社のHBM(広帯域幅メモリー)が「言い値で売れている」というか、「何が何でも欲しい」ユーザーの存在を示している。すなわち、旺盛なメモリー需要である。このことはGPU(画像処理半導体)にもいえる。
GPUではエヌビディア<NVDA>が圧倒的最大手だ。SSD(ソリッドステートドライブ)、CPU(中央演算処理装置)の需要も同じだろう。SSDはキオクシアホールディングス <285A> [東証P]、CPUはインテル<INTC>の主力製品だ。メモリーではサンディスク<SNDK>のシェアが高まっている。
インデックス(株価指標)の上昇は売買代金上位銘柄の株価カサ上げにつながるだろう。キオクシア、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、太陽誘電 <6976> [東証P]、村田製作所 <6981> [東証P]、イビデン <4062> [東証P]などド真ン中の銘柄群がジリ高となろう。
このほか、割安感が台頭しているデクセリアルズ <4980> [東証P]に妙味があろう。さらに、ローム <6963> [東証P]も狙える。全般の地合いについては年初のような「 半導体セクターにあらずんば株にあらず」といった状況になりつつある。これはまたこれで、警戒すべきシグナルなのだが……。とりあえず、ここは流れに乗ろうじゃないか。
このほか、スタンダード市場、グロース市場の大商い銘柄はユニチカ <3103> [東証S]、フェローテック <6890> [東証S]、日本電子材料 <6855> [東証S]、精工技研 <6834> [東証S]、ダイナミックマッププラットフォーム <336A> [東証G]、ZenmuTech <338A> [東証G] など。
note <5243> [東証G]、QDレーザ <6613> [東証G]、FFRIセキュリティ <3692> [東証G]、テラプローブ <6627> [東証S]の商いも弾んでいる。プライム市場以外にも元気な銘柄がある。個人投資家はこちらの両市場の方がなじみ深い。海外投資家、機関投資家が参戦しないだけに、比較的割安に放置されている。
2026年10月1日 記
株探ニュース