来週の株式相場に向けて=AI投資の継続性探る、米メタの決算発表など注視
16日の日経平均株価は前日比898円高と7日ぶりに反発した。前日に3318円安と史上3番目の下げ幅を記録。過去6日間で6000円を超える下落となっていただけに、AI・半導体関連株を中心にこの日は値頃感からの買いが流入した格好だ。
米新興クラウドサービス、コアウィーブ<CRWV>の社債価格が14日に急落したことを背景に、AI・半導体関連株を中心に金融市場は波乱状態に陥った。この「コアウィーブ・ショック」の背景には、米長期金利の上昇がある。表面利率9%台後半の社債の利回りが15%に達したことで、AI関連投資の継続性に対する警戒感が膨らんだ。これまで世界的な金利上昇のなかでも株価は堅調な値動きが続いた。本来は、金利上昇は株安要因だが、この逆風を打ち消すだけの業績拡大期待が世界的なAI・半導体関連株を支えてきた格好だ。その構図にコアウィーブ・ショックが警鐘を鳴らしたとも言える。
折しも、来週からはハイパースケーラー(大手クラウド事業者)である米ビッグテックの決算発表が始まる。21日のメタ・プラットフォームズ<META>の結果が注視されるほか、28日のマイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG>などの決算が高い関心を集める。国内でも22日にディスコ<6146>が決算を予定しており、日米ともに本格的な決算シーズンに突入する。
AI・半導体関連株にはなお不透明感が残る一方、良品計画<7453>が上場来高値を更新。花王<4452>や武田薬品工業<4502>、吉野家ホールディングス<9861>などの非AI系銘柄が年初来高値圏にある。カプコン<9697>やコナミグループ<9766>などエンタメ系も堅調だ。AI系と非AI系の綱引きが続くなか、来週以降の日米決算発表は相場の分かれ目となる可能性がある。
上記以外のスケジュールでは、海外では19日に中国7~9月期GDP、20日に米9月住宅着工件数、23日に10月S&Pグローバル米国製造業PMIが発表される。20日にスリーエム<MMM>、ネットフリックス<NFLX>、21日にテスラ<TSLA>、ラムリサーチ<LRCX>、テキサスインスツルメンツ<TXN>、22日にニューモント<NEM>、23日にアメックス<AXP>などの決算が予定されている。
国内では、19日に8月第三次産業活動指数、20日に9月首都圏新築マンション発売、20年債入札、21日に9月貿易収支、9月訪日外客数、23日に9月消費者物価指数(CPI)が発表される。国内では、22日にブロンコビリー<3091>、23日にファナック<6954>、東京製鐵<5423>が決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは6万3500~6万7000円前後。(岡里英幸)