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富田隆弥の【CHART CLUB】 急落により需給が悪化、続く乱高

市況
2026年10月17日 10時00分

「急落により需給が悪化、続く乱高下」

◆前回の本コラムでは、短期テクニカル指標の警戒信号に加え、株式市場が風雨の強まる高値圏にあることを指摘し、「スピード調整とはいえ、振幅が大きくなる可能性を想定しておきたい」と述べた。しかし、まさか日経平均株価が6日続落し、15日には3318円安と過去3番目の下げ幅を記録するとは驚きだ。

◆株式市場が急落した背景には、9月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが拡大し米利上げ観測が一時再燃したことに加え、AI(人工知能)向けクラウドサービスのコアウィーブ<CRWV>の社債急落(利回りは急上昇)があった。だが、日本株が大きく下げた最大の要因は、やはり「需給」といえるだろう。

◆信用取引の買い残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)が6兆7080億円(9日申し込み時点)とピークの7兆0167億円(6月26日時点)に迫るなかで、評価損益率はマイナス6.58%に悪化していた。この状況下でナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が急落し、東京市場で指数インパクトの大きいAI・半導体関連株が軒並み売られたことが、下げ幅を拡大させた。

◆日経平均株価は6万6500円付近に収束してきた25日・75日移動平均線を割り込み、ボリンジャーバンドの-1σ(15日時点6万4314円)に差し掛かった。6日続落で一気にここまで下げたことにより、目先は反発も想定される。ただし、信用買い残の整理が15日の急落で大きく進んだとは思えない。テクニカル指標の底打ちにはもう少し時間が必要であり、割り込んだ25日・75日線を明確に回復してくるまでは安心できない。

◆中東情勢が混迷を深めるなか、原油先物価格(WTI)は1バレル=90ドル台で高止まりし、インフレ懸念により米長期金利も高水準で推移している。28~29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の据え置きがメインシナリオとみられるが、状況によっては利上げに動く可能性もある。日本株のカギを握るナスダックの動向からも目が離せない。

(10月15日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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