話題株ピックアップ【夕刊】(2):SBG、みずほFG、チェンジHD
■ソフトバンクグループ <9984> 4,554円 -291 円 (-6.0%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が下値模索の動きとなり、7月安値に接近。日経平均株価を押し下げる一因となっている。コアウィーブ<CRWV>発の信用不安がAI・半導体関連株を直撃するなか、ソフトバンクGの信用リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が約4年ぶりの高水準に上昇していると伝わっており、同社株の重荷となっているもようだ。なお、同社が出資する米オープンAIを巡っては、同業のアンソロピックが11月中旬に予定する上場に先立ち、投資家からのコミットメントを確保するために急ピッチで動いているとロイター通信が報じている。記事によると、ソフトバンクGやアブダビに拠点を置くMGX、その他の既存出資者が約300億ドル規模の資金調達ラウンドへの参加について協議していると関係筋の1人が明らかにしたという。
■みずほFG <8411> 7,686円 -408 円 (-5.0%) 本日終値
みずほフィナンシャルグループ<8411>が後場に一段安となるなど、銀行株の下げが目立つ。イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃実施を受けて前日の米国市場で原油先物相場が上昇し、インフレ懸念を背景に米長期金利も上昇した。欧州市場では暴動の被害が広がるフランスの国債売りが止まらず、保有するフランス国債の価格下落に伴う財務へのネガティブな影響が意識されて欧米の銀行株に下押し圧力が強まり、銀行株の持ち高を圧縮する目的の売りは20日の東京市場にも波及した。こうしたなか、日本の財務省は20年債入札を実施。応札倍率は過去最高の水準となり、旺盛な需要を集める形となった。入札結果が伝わった後、円債市場で債券先物には買いが集まっており、長期金利に低下圧力を加えている。国内の金利上昇が一服する可能性が意識されるなか、後場に入り金利上昇メリットセクターの銀行株は売り直しの流れとなった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>も下げ幅を拡大。東証の業種別指数で銀行業の下落率は4%を超えた。
■チェンジHD <3962> 985円 -51 円 (-4.9%) 本日終値
チェンジホールディングス<3962>は安い。同社傘下のトラストバンクが19日、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で不正アクセスの疑いがある事象を検知したため、被害拡大の防止と安全確保を最優先に関連サービスを一時停止すると発表した。専門チームにおいて事実関係と影響範囲の確認を進めているという。先行き不透明感を嫌気した向きが売りを出したようだ。
■CKD <6407> 4,740円 -195 円 (-4.0%) 本日終値
CKD<6407>が続落。同社は19日の取引終了後、7日付の取締役会の決議によって決定した同社株の売り出しに関し、売出価格は4737円とすると発表した。
■キオクシア <285A> 13,140円 -460 円 (-3.4%) 本日終値
キオクシアホールディングス<285A>やKOKUSAI ELECTRIC<6525>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連株が軟調に推移。前日の米株式市場ではAI・半導体関連株の一角に対する押し目買いが入り、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.6%高で終了、9日ぶりに反発した。一方、クラウドサービスを展開するコアウィーブ<CRWV>が小幅安となり、AI関連企業の過剰投資問題に対する投資家の警戒感の根強さを印象付ける結果となった。東京市場においてAI・半導体関連株に対して腰を据えて買い向かう姿勢は広がらず、韓国総合株価指数(KOSPI)が大きく下落したこともあって、下押し圧力を高める形となった。
■日本郵政 <6178> 2,371円 -75.5 円 (-3.1%) 本日終値
日本郵政<6178>は軟調に推移。19日、顧客ID「ゆうID」について、第三者が不正に取得したID・パスワードを利用して、ポイントを商品などと交換できる「ゆうゆうポイント」公式サイトにログインしていたことが判明したと発表。不正ログインされた可能性があるアカウントは249件に上ると説明しており、これを嫌気した売りが出た。氏名や電話番号のほか、勤め先、家族状況、住所などが流出した可能性がある。
■ウェリタス <130A> 418円 +80 円 (+23.7%) ストップ高 本日終値
Veritas In Silico<130A>は続急騰。19日の取引終了後、東レ<3402>との共同創薬研究における重要なマイルストーンである「ヒット化合物取得」を達成したと発表しており、好感した買いが集まった。同研究ではウェリタスのAI創薬プラットフォーム「aibVIS(エーアイビス)」を活用し、東レが創薬対象に選定したPCSK9遺伝子のmRNAを標的とする低分子医薬品の創出を目指している。PCSK9は血中のLDLコレステロールの調節で役割を果たすたんぱく質であり、その働きを抑制すれば血中LDLコレステロールを低下させることが可能。脂質異常症や動脈硬化性心血管疾患における重要な創薬標的となっている。なお、今回のマイルストーン達成に伴う収入などは発生しないため、26年12月期の通期業績予想は変更しない。
■リネットJ <3556> 900円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
リネットジャパングループ<3556>はストップ高。同社はパソコンなど電子機器の回収によるリサイクル事業やネット経由の中古書籍販売などリユース事業を主力展開するが、26年9月期は売上高、営業利益ともに急拡大が見込まれ、27年9月期も収益成長トレンドが続く見通しにある。そうしたなか19日取引終了後に、佐川急便を傘下に置くSGホールディングス<9143>やJX金属<5016>グループのJX金属サーキュラーソリューションズ(東京都港区)のほか、米国でスマートフォン事業を手掛けるPCS Wirelessの計3社と資本・業務提携することを発表した。これが株価を強く刺激する格好となった。3社を割当先とする第三者割当増資(299万1200株・発行価格718円)を実施し、新株予約権の発行と合わせて、約54億8000万円を調達する。なお、SGHDとJX金属CSとは使用済み小型家電などの回収プラットフォームを共同で構築する計画を開示している。
■シライ電子工業 <6658> 522円 +80 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
シライ電子工業<6658>はストップ高。同社はプリント配線板を設計・製造している。19日の取引終了後、27年3月期の連結業績予想を修正したと発表した。売上高を290億円から320億円(前期比9.9%増)、営業利益を8億5000万円から18億円(同11.3%減)に引き上げた。同時に期末一括配当予想を前回予想から8円増額の28円(前期実績は35円)へと上方修正しており、これらを好感した買いが流入した。販売価格の改定について顧客から一定の理解を得ることができ、当初想定していた利益率の低下をある程度抑制できる見通しになったという。また、あわせてSPET事業から撤退すると開示。同事業は独自開発の耐熱性を持つ高透明なフレキシブル基板を製造・販売する事業だったが、販売量が想定を大きく下回り、慢性的な赤字となっていた。12月末に受注を停止し、来年3月末に製造を終了する。
■ユビキタスAI <3858> 420円 +24 円 (+6.1%) 一時ストップ高 本日終値
ユビキタスAI<3858>が一時ストップ高に買われ、年初来高値を連日で更新した。同社は組み込みソフトの開発とIoTソリューションを展開。27年3月期は2期連続の営業赤字見通しで株価は直近まで300円台の低位での推移を余儀なくされていた。世界的にサイバー攻撃による被害が深刻化するなか、同社はセキュリティー関連で脆弱性検証やソリューション、ミドルウェアの提供などを進めるとともに、量子コンピューターが実用化される時代を見据え、耐量子暗号領域における研究開発と社会実装に取り組んでいる。更に、自動車大手がソフトウェア定義車両(SDV)の普及拡大に注力するなか、SDV開発を支援するソフトウェア検証ツールの今後の開発ロードマップも示している。有望テーマを複数抱える出遅れ銘柄として、個人投資家の資金が流入し、上昇に弾みがついたようだ。なお、ユビキタスAIは19日、パシフィコ横浜で11月18~20日に開催される日本最大級の組み込み・エッジテクノロジーの総合展示会「EdgeTech+ 2026」のTOPPERSパビリオンに出展すると発表。産業機器におけるセキュリティー要件の高まりを背景に、限られたリソースのマイコン上で動作するセキュリティーチップ(TPM)のソフトウェアスタックを紹介するとしている。
株探ニュース