話題株ピックアップ【夕刊】(1):吉野家HD、コーテクHD、キユーピー
■吉野家ホールディングス <9861> 4,464円 +181 円 (+4.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
吉野家ホールディングス<9861>や丸千代山岡家<3399>が連日で上場来高値を更新。前週末に、消費減税を実施した際の外食業界向け支援策の検討を進める方針が高市早苗首相により示され、「GoToイート」やプレミアム商品券などの施策導入の可能性が指摘されている。これを受けて外食関連株への物色意欲が喚起されることになったが、AI・半導体関連株が軟調に推移する20日の東京市場においても、買い意欲が高まった状態が続いている。物語コーポレーション<3097>やブロンコビリー<3091>も新値追いの展開。エターナルホスピタリティグループ<3193>やドトール・日レスホールディングス<3087>が堅調に推移した。
■コーテクHD <3635> 1,741.5円 +63 円 (+3.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
コーエーテクモホールディングス<3635>は反発。19日の取引終了後、27年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、売上高が前回予想の340億円から370億円(前年同期比18.3%増)、営業利益が70億円から115億円(同44.4%増)、最終利益が90億円から180億円(同33.7%増)に上振れして着地したようだと発表した。各損益が減益予想から一転して大幅増益となっており、業況を評価した買いが入った。前期に発売した大型タイトルやバックカタログの販売が好調に推移。更に金融市場の動向を注視しながら運用を行ったことで、営業外収支が計画を上回る見通しになった。なお、27年3月期の通期業績予想は売上高900億円(前期比1.8%増)、営業利益320億円(同13.9%減)、最終利益310億円(同27.6%減)の従来見通しを据え置いた。現時点で修正はないものの、事業環境や金融市場の動向を注視し、検討を続けるという。
■キユーピー <2809> 4,571円 +110 円 (+2.5%) 本日終値
キユーピー<2809>が4日続伸。SMBC日興証券は19日、同社株の投資評価を3段階で最上位の「1」を継続した。目標株価も5500円で据え置いた。決算前後で株価は軟調に推移したが、来期のコスト高への警戒感が重石となっていると指摘し、短期的には上値の重たい展開を想定している。ただ、その一方で北米、東南アジアの成長は加速フェーズに入っているほか国内の値上げ規模感も想定以上であり、27年11月期の営業利益は433億円(今期会社計画は380億円)と同社が示す400億~420億円を上回ると予想。海外成長が牽引し、来期に加えその先も利益成長の期待が持てる数少ない銘柄と評価しており、足もとの株価低迷は押し目買いの好機とみている。
■ファーストリテイリング <9983> 75,360円 +1,510 円 (+2.0%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>がしっかり。同社が運営する衣料品店「ユニクロ」は16日付で商品価格の改定を発表。週明け19日以降、国内メディアが相次いでこれを報じている。発表によると、「感動ジャケット」は6990円から7990円に、男性物の「感動パンツ」と女性物の「感動スリムパンツ」は3990円から4990円に値上げする。価格改定は11月10日を予定。また同日より、4点で990円としていた「カラーソックス」と「ソックス」の「まとめ買い」の販売を終了し、1点390円での販売とする。商品全体での平均販売価格は4%上昇する。株式市場ではファストリの収益押し上げ期待が高まり、株価の支援材料となったようだ。
■日本製鉄 <5401> 663.5円 +12.6 円 (+1.9%) 本日終値
日本製鉄<5401>やJFEホールディングス<5411>が買われるなど、全般リスクオフ相場で鉄鋼株の強さが目立つ。AIインフラ関連株に逆風が強まるなか、出遅れ感の強い鉄鋼株に資金シフトの動きが顕在化している。市場では「米国の鋼材市況がトランプ政権の高関税政策の煽りもあって約4年半ぶりの高値圏に浮上しているほか、国内でも市況に底入れ感が強まっている。また、鉄鋼は高配当利回りでバリュー株の宝庫ともいえ、金利上昇局面においても耐性が強いセクターといえる」(中堅証券ストラテジスト)という指摘が聞かれる。
■オリエンタルランド <4661> 3,277円 +55 円 (+1.7%) 本日終値
オリエンタルランド<4661>が破竹の11連騰となり、年初来高値を連日で更新している。今月29日に9月中間期の決算発表を控えている。今年の夏は酷暑とはならず、9月に長雨が続いたものの、今年は土日と祝日をあわせて5連休のシルバーウィークが実現したこともあり、天候要因は総じてポジティブとなったとの見方が市場では一部で出ているもようだ。「東京ディズニーシー」が25周年を迎えたことに伴う集客効果への期待もあって、客数が当初の想定を上回り、業績が計画に対して上振れして着地する可能性が意識されており、幅広い投資家層からの資金流入が継続している。
■東京製鐵 <5423> 1,711円 +5 円 (+0.3%) 本日終値
東京製鐵<5423>が堅調推移。同社は19日、11月契約の鋼材販売価格について全品種で1トン当たり3000円の値上げを実施すると発表。採算性の改善を期待した買いが株価をサポートしたようだ。中東情勢が緊迫化するなか原油やLNGなどのエネルギー価格の上昇が続き、コストプッシュインフレは今後も継続すると予想。建築関連ではデータセンターや半導体工場向けの大型投資が計画されており、中長期的な鉄骨需要の高まりが想定されるとの認識を示している。国内において電力代などのコスト上昇が見込まれるなか、東京製鉄は今回の値上げに踏み切った。
■コメ兵ホールディングス <2780> 3,950円 -600 円 (-13.2%) 本日終値
コメ兵ホールディングス<2780>が急落。同社は20日午前11時、ブランド・ファッション事業の9月度の月次売上高を発表。前年同月比17.7%増の202億5100万円と増収基調を維持したものの、増収率は8月度の32.6%から鈍化しており、失望売りを促したようだ。個人買い取りは既存店を中心に安定した水準を維持したものの、計画を下回って着地した。売上高は小売りについては計画をやや下回って推移したものの、粗利率は計画水準を維持。法人販売については、相場の不透明感が継続するなか、売上高は計画水準を確保したものの、利益は計画未達となったという。
■湖北工業 <6524> 4,835円 -515 円 (-9.6%) 本日終値
湖北工業<6524>が冴えない。東京証券取引所は19日の取引終了後、スタンダード上場の湖北工業の株式について、26日付でプライム市場に市場区分を変更すると発表した。ただし株式の流動性向上を期待して買い向かう姿勢は限られ、利益確定目的の売りに押された。
■ツガミ <6101> 4,660円 -490 円 (-9.5%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
ツガミ<6101>は後場急落。この日、27年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、売上高が計画を62億円上回る812億円(前年同期比35.2%増)、最終利益は33億円上回る123億円(同72.1%増)で着地したようだと発表した。発表後に株価は一時的に下げ幅を縮小したものの、地合い悪のなかで戻り売りに押されて一段安となった。業績の上振れは、中国やインドなど各拠点での着実な事業推進の結果としている。中間配当予想は従来の予想から12円増額して61円とした。期末配当予想は49円で据え置き。年間配当予想は110円(前期比25円増配)となる。このほか、同社は発行済み株式総数の3.13%に相当する自社株150万株を10月27日に消却すると発表した。
株探ニュース