概要・株価
チャート
ニュース
かぶたん ロゴ
PR

【杉村富生の短期相場観測】 ─突っ込み買いのチャンス到来!

市況
2026年10月18日 9時15分

「突っ込み買いのチャンス到来!」

●相場巧者に学ぶ投資戦術とは……?

まさに、このパターンは「いつか来た道」である。株価が急落すると、人々は総悲観に陥る。もう、「詰んだ(終わった)」と思う。いつものことだ。日経平均株価(ザラバベース)は6月22日に7万2831円の史上最高値をつけたあと、7月29日に6万0448円、9月14日に6万2726円、そして10月15日に6万4092円の安値まで売り込まれた。いや~、ひどすぎる。

15日の日経平均株価の終値は3318円(4.90%)安の6万4425円だった。悪役はAI(人工知能)、 半導体、データセンター関連セクターである。ハイテク銘柄は投げ売り商状に近かった。ウォール街では「コアウィーブ・ショック」と称する。AI向けクラウドサービスのコアウィーブ<CRWV>が4月に発行した社債の利回りが16.2%に上昇(債券価格は暴落)している。

巨大IT企業は社債の発行(ハイパースケラーの発行額は昨年が1000億ドル、今年が2500億ドル前後、来年は4000億ドルの計画)を通じて資金を調達し、巨額のAI投資を続けてきた。それに対し、マーケットでは「投資資金を回収できるのか」という疑念が生じている。その象徴的な動きが株価と社債の急落である。

ブロードコム<AVGO>のホック・タンCEO(最高経営責任者)が「最近のAI投資家はカジノのギャンブラーだ」と不用意な発言をしたのも響いている。もちろん、原油価格の高騰→インフレリスクの高まりを背景に、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを加速させようとしていることがハイテク系セクターの重荷になっている面はあろう。

それと、再三指摘しているように、10月はミューチュアル・ファンド(オープンエンド型投資信託)、11月はヘッジファンドの決算だ。11月3日にはアメリカの中間選挙を控えている。機関投資家の決算対策は一巡したようだが、すぐには動けない。そこに、大量の売り注文だ。需給の悪化は株価の下落によってのみ調整される、という。この結果、米国上場の主要半導体関連株の時価総額が短期間に、1兆6000億ドルも吹っ飛んだのだろう。

●超楽観を売り、総悲観時に買う!

さて、この局面での投資作戦・戦術である。古来、「嵐のときは動くな」とか、「落ちる短剣はつかむな」という。半面、「肝要なのはリスクを取る勇気」との教えがある。さあ、どうする? 15日に、筆者は札幌にいた。投資家の皆さんの顔色は真っ青、不安げだった。当然だろう。筆者は「ここがセリング・クライマックスになる」と主張した。やはり、こんなときに、参考になるのは相場巧者の投資行動である。

Aさんはディーリングはあまりやらない。ただ、キオクシアホールディングス <285A> [東証P]は「今年、5~6回、売買したかな。全勝だ」と。15日は「1万2000円が底値だと思うが、とりあえず、1万2800円前後に指し値を入れた」という。安値は1万2675円があった。彼は「すべて買えた」。暴落を喜んでいる。

Bさんは80歳過ぎの高齢者だが、頭は冴えわたっている。「毎日、株式投資で忙しい。ボケる暇はないね」と。15日は? 「ソフトバンクグループ <9984> [東証P]の4800~4900円に指し値を入れて、映画を見ていた」という。投下資金について、Bさんは「今日は1000万円に決めている」。基本は買い下がり。これを得意とする。

逆に、多数の投資家がハイテク系セクターの銘柄を投げまくっていた。超楽観の局面を買って、総悲観の局面を売っては……。いや、これではコンスタントに“利”を上げるのは難しい。一方、インデックスは全面安を示しているが、実は15日のプライム市場は36%の銘柄が値上がりしていた。33業種のうち、10業種は値上がりだった。指数の動きに惑わされてはいけない、と思う。

筆者の狙い目は逆行高の三井不動産 <8801> [東証P]、思惑妙味のHEROZ <4382> [東証S]、ELEMENTS <5246> [東証G]など。ELEMENTSはガソリンスタンド再生(無人化)の切り札とされるAI自動給油許可監視システムを手掛けている。

ZACROS <7917> [東証P]は樹脂包装材の大手である。最近は電子材料分野に注力、主要取引先は味の素 <2802> [東証P]の子会社、味の素ファインテクノ(最先端半導体の絶縁材料では世界シェア95%超)となっている。この事実は意外と知られていない。だからこそ、狙える。

2026年10月16日 記

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集