株価指数先物【引け後】 AI関連物色が強まり、-1σ水準を試す展開
大阪12月限
日経225先物 63500 +1300(+2.09%)
TOPIX先物 4010.5 +30.0(+0.75%)
日経225先物(12月限)は前日比1300円高の6万3500円で取引を終了。寄り付きは6万3180円と、シカゴ日経平均先物(6万2840円)を大きく上回る形で買いが先行した。前場は寄り付きの6万3180円を安値にロングが優勢となり、前場中盤にかけて6万3810円まで上げ幅を広げる場面もみられた。
前場終盤にかけては利益確定に伴うロングの解消により上げ幅を縮め、その後は6万3300円~6万3600円辺りで保ち合いを継続。後場終盤にかけてレンジを下抜け、6万3140円と寄り付きの水準を下回ったが、引けにかけては6万3300円~6万3500円のレンジに戻し、6万3500円で取引を終えた。
米AI(人工知能)開発企業のアンソロピックが新規株式公開(IPO)に向けて前進したことを手掛かりに、米国市場では半導体やAI関連株を中心に買いが入り、東京市場でもこの流れを引き継ぐ形になった。アドバンテスト<6857>[東証P]やソフトバンクグループ<9984>[東証P]、東京エレクトロン<8035>[東証P]、イビデン<4062>[東証P]の4社で日経平均株価を1000円超押し上げている。
日経225先物は前場中盤にかけて6万3810円まで買われた後は上げ幅を縮めたが、ボリンジャーバンドの-1σ(6万3900円)水準に接近したことで利食いに伴うロング解消のほか、戻り売り狙いのショートも入りやすいところだった。前場中盤にかけての上昇と、前場終盤にかけての利食いによって短期的なトレードは一巡したとみられ、後場は概ねレンジ内での保ち合いが続いたものの、終盤には下値を試す場面もみられた。
日経225先物は-1σ水準では強弱感が対立しやすく、上値追いを狙ったロングは手控えられよう。ただ、今後は主要な半導体やAI関連株の決算が本格化することで、ショートも仕掛けにくい局面となりそうだ。-1σを明確に上抜けてくる局面では、短期的なロング対応も選択肢となろう。
指数インパクトの大きい半導体やAI関連株の動向が指数を大きく変動させる可能性がある。東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が過半数を占めていた。明日はアドバンテストの決算発表が予定されており、発表を前に買い戻しの動きを強めてくるかが注目されそうだ。また、米国でも28日にマイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>、29日にアマゾン・ドット・コム<AMZN>、インテル<INTC>、サンディスク<SNDK>の決算が予定されているため、日米の主要ハイテク企業の決算内容や株価反応に先物市場も振らされやすくなりそうだ。
NT倍率は、先物中心限月で15.83倍(26日は15.62倍)に上昇した。指数インパクトの大きい半導体やAI関連株が日経平均株価を牽引するなかでNTロングに振れており、一時15.91倍まで切り上がり、200日移動平均線(15.85倍)を上回った。ただ、その後は同線を下回る水準まで押し戻されており、達成感も意識されやすかった。一方で、同線を明確に上抜けてくる局面では、日経225先物買い・TOPIX先物売りのNTロングによるスプレッド狙いを意識したい。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万1907枚、ソシエテジェネラル証券が9375枚、バークレイズ証券が6578枚、サスケハナ・ホンコンが2814枚、野村証券が2527枚、モルガンMUFG証券が1384枚、JPモルガン証券が1286枚、ゴールドマン証券が1121枚、日産証券が840枚、ビーオブエー証券が795枚だった。
TOPIX先物はバークレイズ証券が2万1702枚、ABNクリアリン証券が2万0700枚、ソシエテジェネラル証券が1万9889枚、JPモルガン証券が5695枚、ゴールドマン証券が4669枚、モルガンMUFG証券が4094枚、ビーオブエー証券が2526枚、サスケハナ・ホンコンが2248枚、シティグループ証券が1754枚、三菱UFJ証券が1251枚だった。
株探ニュース