片倉が続伸、子会社が阪大と中性脂肪蓄積心筋血管症治療薬に関する独占的契約を締結
片倉工業<3001>が続伸している。17日の取引終了後、子会社トーアエイヨーが大阪大学と中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)治療薬「CNT-01」について、全世界における独占的な開発・製造・販売権などに関する契約を締結したと発表しており、これが好感されている。
CNT-01は、AMED(日本医療研究開発機構)の難治性疾患実用化研究事業の支援を受けて、大阪大学大学院医学系研究科CNT研究室などがアカデミア開発し、国内で第2相臨床試験を進めているTGCV治療薬。TGCVは、08年に大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学平野賢一助教らにより発見された新しい疾患で、心血管系の主なエネルギー源である長鎖脂肪酸が利用できず、細胞内に中性脂肪が蓄積することに起因して重症心不全、不整脈、虚血性心疾患などを呈する予後不良の重篤な疾患。現在、国内外でTGCVを効能・効果として承認された医薬品は存在しておらず、治療薬の上市が強く期待されているという。なお、同契約に基づき、トーアエイヨーは、大阪大学に対して契約一時金及び開発マイルストンを支払うほか、発売後は販売額に応じたロイヤルティーを支払う。
株探ニュース