田中化研が続急騰、ニッケルやコバルト相場の変動で23年3月期利益予想を上方修正
田中化学研究所<4080>が続急騰している。前週末28日の取引終了後、23年3月期の単独業績予想について、営業損益を6億円の赤字から16億円の黒字(前期比93.9%増)へ、最終損益を7億円の赤字から10億円の黒字(同36.6%増)へ上方修正したことが好感されている。
売上高は700億円から600億円(同48.0%増)へ下方修正したが、同社製品の主原料であるニッケル及びコバルトの国際相場が第1四半期にかけて上昇したのち、第2四半期にかけては下落基調で推移し、上期の利益面で大幅な増加要因となったことが要因。また、期末にかけて相場関連損益が更に増加する見通しであることに加えて、為替が想定よりも円安で推移していることなども寄与する。
第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高300億5200万円(前年同期比54.6%増)、営業利益18億2200万円(同2.9倍)、純利益14億9400万円(同3.0倍)となった。
株探ニュース