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オンコリスバイオが中外薬に対する第三者割当増資を発表

材料
2019年4月8日 17時24分

オンコリスバイオファーマ<4588>がこの日の取引終了後、中外製薬<4519>との資本・業務提携を締結し、中外薬を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表した。

今回発表した第三者割当増資では、4月24日を払込期日として45万6600株(発行価額1752円)を発行し、約7億9500万円を調達する。調達資金は、オンコリスが開発中のがんに対するウイルス療法である「テロメライシン(OBP-301)」の製造や、それに関する各種管理体制の構築にあてる方針だ。

オンコリスバイオは同時に、日本・台湾における開発・製造・販売に関する再許諾権付き独占的ライセンスを中外薬に付与すると共に、日本・台湾・中国・香港・マカオを除く全世界における開発・製造・販売に関する独占的オプション権を中外薬に付与するライセンス契約を締結したと発表した。これにより中外薬は契約一時金としてオンコリスバイオに5億5000万円を支払うほか、臨床試験において一定の効果が確認され、中外薬が上記の独占的オプション権を行使した場合には、中外薬が支払うライセンス契約総額は500億円以上になるとしている。さらに、テロメライシンの上市後は、中外製薬におけるテロメライシンの売上額に応じた販売ロイヤルティーを、ライセンス契約総額とは別に、中外薬がオンコリスに支払うとしている。

さらにオンコリスバイオは、テロメライシンが、厚生労働省の定める「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたと発表した。「先駆け審査指定制度」は、世界に先駆けて日本で開発され、早期の治験段階で著明な有効性が見込まれる革新的な医薬品について、優先審査をする制度。今回の指定により、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から薬事承認にかかる相談・審査の優先的な取り扱いを受けることが可能となるため、同社ではこの利点を生かして早期の実用化を期待するとしている。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

株探ニュース

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