中国塗が急伸、23年3月期の業績予想の上方修正と自社株買いを好感
中国塗料<4617>は急伸で年初来高値を更新した。10月31日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を830億円から900億円(前期比6.8%増)へ、営業利益を5億円から25億円(同3.6倍)へ、純利益を3億円から20億円(同7.8倍)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。
為替の円安推移による海外売り上げの押し上げや、原材料調達コストの上昇に見合った販売価格の見直しが進んでいるとともに、主力の船舶用塗料の販売が好調に推移すると見込まれることが要因。また、保有する投資有価証券5銘柄を下期に売却することに伴い投資有価証券売却益を特別利益として計上することや、原材料価格の上昇が一服傾向にあることなども利益を押し上げる。
なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高444億6800万円(前年同期比8.5%増)、営業利益2億3400万円(同78.5%減)、最終損益3100万円の赤字(前年同期9億4600万円の黒字)だった。
同時に上限を100万株(発行済み株数の2.0%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は22年11月1日から23年3月24日まで。また、11月22日付で200万株(発行済み株数の3.2%)の自社株を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は6000万株となる予定だ。
株探ニュース