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フェローテク Research Memo(7):2023年3月期も32.7%の営業増益予想

特集
2022年6月24日 15時37分

■今後の見通し

1. 2023年3月期の業績見通し

フェローテックホールディングス<6890>の2023年3月期の業績は、売上高180,000百万円(前期比34.5%増)、営業利益30,000百万円(同32.7%増)、経常利益は28,000百万円(同7.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は17,000百万円(同36.2%減)を見込んでいる。

引き続き主要顧客である半導体製造装置メーカーからの引き合いは強く、能力増強により増収を見込む。増収に伴い営業利益は大幅増益を見込むが、経常利益は為替差益等を見込まないことから、増益率は小幅の予想となっている。さらに特別損益では、2022年3月期に計上した持分変動利益(9,327百万円)を見込んでいないことから、親会社株主に帰属する当期純利益は減益を予想している。セグメント別売上高は、半導体等装置関連が前期比50.4%増、電子デバイスが同40.4%増、その他が同24.9%減を予想している。世界の半導体業界の状況を見ると、依然として大手製造装置メーカーの投資意欲は強く、この予想が達成される可能性は高いだろう。

2. セグメント別見通し

セグメント別売上高、サブセグメント別売上高の予想は以下のとおり。

(1) 真空シール・金属加工、ウエーハ加工

金属加工において、常山工場の半導体製造装置向けチャンバー・ロボット部品等の金属受託加工が伸長する見通しで、売上高は31,533百万円(前期比129.6%増)を見込んでいる。

ウエーハ加工の売上高の計上はなくなり、一方で、再生ウエーハの売上高は799百万円(同715.3%増)と予想している。ただし、再生ウエーハ事業が黒字化するのは2024年3月期以降を見込んでいる。

(2) 半導体マテリアル、洗浄事業

石英製品は常山工場・東台工場の能力拡充を継続することでさらなる売上増を目指し、売上高は25,937百万円(同22.2%増)を見込む。シリコンパーツは、銀川工場の能力拡充により売上高はさらに伸長する予想であり、17,906百万円(同109.1%増)を見込む。セラミックスは、半導体製造装置向けは杭州工場の能力拡充を継続し、プローブカード向けも需要は増加する予想で、売上高は22,914百万円(同21.8%増)を見込む。CVD-SiCは、顧客の増産要請に対応して、フル稼働となっている岡山工場の能力を拡充する。売上高は4,196百万円(同41.0%増)の見込み。装置部品洗浄は、需要は引き続き堅調に拡大する見込みであり、広州工場を立ち上げ能力を増強する。売上高は12,254百万円(同26.7%増)を見込む。

(3) サーモモジュール

引き続き5G通信機器向け及びPCR検査機など医療分野の伸長が期待され、売上高は19,354百万円(同9.7%増)を見込む。

(4) パワー半導体基板

産業機器・民生品向けDCB基板の需要はさらに拡大する予想となっている。生産能力の拡大継続により、売上は大幅増を見込む。一方で、自動車・EV向けAMB基板の量産体制を確立し、顧客認定取得も進展中で、急速な売上拡大及び業績貢献を見込んでいる。売上高は17,142百万円(同102.3%増)と倍増予想となっている。

3. 設備投資額と減価償却費の見通し

同社では、好調な2022年3月期決算を受けて、後述するように中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)の目標値(KPI)を大幅に上方修正した。これに伴い2023年3月期の設備投資額も73,622百万円へ変更した。2022年3月期に引き続き、主に半導体分野、電子デバイスの生産増強に投資する予定だ。減価償却費は13,297百万円(前期は8,085百万円)を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《EY》

提供:フィスコ

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