武蔵精密は続落、20年3月期の最終赤字転落と減配を嫌気
武蔵精密工業<7220>は続落。同社は29日引け後に20年3月期業績が従来予想を下回り、最終赤字に転落したことを明らかにした。売上高は従来予想の2385億円が2363億5500万円(前の期比7.6%減)、最終損益は70億円の黒字が69億200万円の赤字(前の期は98億8500万円の黒字)で着地した。売り上げ面では、主要取引先の自動車メーカー各社の新車需要の低迷が響いた。利益面では、子会社のれんなど無形固定資産に減損損失が発生したほか、過去の一部取引に競争法違反の疑いがあるとして海外の当局から調査を受けるなか今後発生する可能性のある損失を特別損失として計上したことが響いた。前期の期末配当は、従来予想から10円50銭減となる10円50銭とすることも明らかにした。21年3月期業績予想は未定としている。
株探ニュース