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フォーバル Research Memo(5):2020年3月期は営業利益・経常利益で12期連続増益

特集
2020年7月14日 15時15分

■業績動向

1. 2020年3月期通期の業績概要

フォーバル<8275>の2020年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比13.5%減の49,731百万円、営業利益が同0.2%増の3,229百万円、経常利益が同0.5%増の3,324百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同48.3%減の1,067百万円となり、子会社売却の影響で減収となったが、営業・経常利益ともに増益となった。営業利益、経常利益は12期連続の増益となる。

売上高に関しては、リンクアップ連結除外のため全体としては減収となったが、個別のセグメントはすべて増収となった。旧モバイルショップビジネスグループ(リンクアップ分)を除いた売上高だと前期比8.4%の増収である。特にフォーバルテレコムビジネスグループ及びフォーバルビジネスグループが増収をけん引した。フォーバルテレコムビジネスグループでは、光回線サービスやISPの販売が順調に拡大(前期比2,704百万円増)。フォーバルビジネスグループでは、2018年10月に子会社化した第一工芸社の寄与やアイコンサービスが順調に拡大した(同1,014百万円増)。蓄電池やオール電化、LED等の販売が増加した総合環境コンサルティングビジネスグループ、ITエンジニアの派遣事業やセミナー関連事業が好調に推移したその他事業グループも増収を達成した。

営業利益に関しては、フォーバルビジネスグループの貢献が大きくセグメント利益は2,092百万円(前期比2.6%減)、続いてフォーバルテレコムビジネスグループが1,003百万円(同12.1%増)である。また、総合環境コンサルティングビジネスグループ及びその他事業グループにおいても利益成長を達成した。全社としては、売上総利益率が前期比5.2ポイント改善し、販管費率の同4.4ポイント上昇があったものの、営業利益率で同0.9ポイント上回った。リンクアップ(携帯ショップビジネス)が連結除外されたことで、より収益性が高まった。なお、親会社株主に帰属する当期純利益が前期比48.3%減となったのは、フォーバルテレコムビジネスグループのISPサービスの卸先が破産手続きを開始したことにより、貸倒引当金繰入額2,244百万円の特別損失を計上したことが要因である。

リンクアップ連結除外の影響で、より健全かつ安定した財務体質に改善

2. 財務状況と経営指標

2020年3月期末の総資産は前期末比3,219百万円減の29,103百万円となった。そのうち流動資産は2,537百万円減であり、受取手形及び売掛金の1,202百万円減、前払費用の674百万円減などが主な要因である。固定資産は681百万円減であり、投資その他の資産375百万円減などが主な要因である。資産の減少の多くは、旧連結子会社リンクアップの連結除外の影響である。

負債合計は前期末比3,016百万円減の17,703百万円となった。そのうち流動負債は2,883百万円減であり、支払手形及び買掛金の1,359百万円減や未払金の908百万円減、短期借入金の520百万円減などが主な要因である。固定負債は133百万円減で大きな変化はない。有利子負債の残高は4,046百万円であり、現金及び預金9,742百万円と比較しても低水準にある。

経営指標(2020年3月期通期)では、流動比率が138.1%(前期末は130.1%)、自己資本比率が37.2%(同32.6%)となっており、健全かつ安定した財務状態を維持している。リンクアップ連結除外の影響で、より健全かつ安全な財務体質に改善したといえよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《ST》

提供:フィスコ

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