「半導体」が9位にランキング、リスクオフ巻き戻しで買い戻し優勢<注目テーマ>

特集
2019年2月12日 12時22分

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9 半導体

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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が9位にランクインしている。

3連休明けとなった12日の東京株式市場は米中貿易協議の先行きに対する過度な不安心理が後退し、日経平均は急反発に転じている。そのなか、為替が円安傾向にあることもフォローの風に半導体関連セクターを買い戻す動きが顕在化している。

あらゆるものをオンライン化させるIoT社会に向けた動きが世界的に本格化している。また、ビッグデータの普及加速、それを活用したディープラーニングによる人工知能(AI)のレベルアップなど近年のIT分野の進化は凄まじいものがある。そして、このインフラの根幹を担う半導体の役割は大きい。

昨年来、半導体関連株は需要のピークアウト感が取り沙汰され、日米ともに株価調整局面にあったが、目先的には売り一巡感から出直る動きをみせる銘柄が相次いでいる。米国の半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は昨年12月下旬を境に底入れ反騰の動きをみせており、直近2月6日には1343.7の戻り高値を形成して昨年急落前の10月5日以来4カ月ぶりの水準を回復、これに東京市場の半導体関連株も追随する動きをみせ始めている。

世界の大手半導体関連メーカーの業績動向を見る限り、現状は楽観できる情勢にはない。米インテルや韓国サムスン電子など世界主要8社の18年第4四半期の最終利益合計が17年比で約30%減少したことが伝えられている。これは主にスマートフォンの販売減少や仮想通貨のマイニング需要の剥落などによる部分が大きいようだ。

ただ、アップルの「iPhone」を中心にスマートフォンの目先の販売鈍化は多分にシクリカル的な要素もある。一方、ビッグデータ普及を背景にデータセンターの増設需要は今後も中長期的に続く。足もとはデータセンター建設ラッシュの反動も出ているが、これは一時的な踊り場に過ぎない。人工知能の応用が進む現在は、人間を介さずマシン・ツー・マシンで情報が生み出され膨張化していく時代にあり、構造的にデータセンターの増設とそれに連動した半導体需要は伸び続ける。大手半導体製造装置メーカーでは、スーパーサイクルが取り沙汰される以前に、“サイクル”そのものが消える可能性にも言及している。

12日の東京市場では、半導体製造装置メーカートップの東京エレクトロン<8035>が一時500円高に買われたほか、半導体シリコンウエハーを手掛けるSUMCO<3436>も99円高は6.7%高と値を飛ばしている。このほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東京応化工業<4186>なども買いを集めた。パワー半導体に強みを持つ富士電機<6504>なども大きく上昇した。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2019年02月12日 14時56分

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