「サイバーセキュリティ」が8位に急浮上、国家的軍事案件として政府も本腰<注目テーマ>

特集
2022年9月6日 12時20分

★人気テーマ・ベスト10

1  原子力発電

2  円安メリット

3  都市鉱山

4  パワー半導体

5  メタバース

6  防衛

7  半導体

8  サイバーセキュリティ

9  電気自動車関連

10  リチウムイオン電池

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「サイバーセキュリティ」が8位に急浮上している。

サイバー攻撃の脅威は既にリアルな軍事的衝突に劣らないインパクトで、国家の安全を脅かす案件として各国政府が対策に本腰を入れざるを得ない局面にある。これはロシアのウクライナ侵攻による影響が大きく、ロシア側がウクライナに対し物理的な武力攻撃と合わせ、サイバー攻撃を絡めたハイブリッド戦を仕掛けたことが背景にある。

このロシアの軍事作戦を目の当たりにして、安全保障の観点からグローバル規模で緊急性の高いテーマとして急浮上、日本でも岸田政権がサイバー攻撃に対する政策的な後押しを待ったなしで打ち出している。情報通信研究機構(NICT)の調査では、2015年から20年までの5年間でみるとサイバー攻撃の件数は8.5倍に増加したとされる。この状況は看過できない。

そうしたなか、政府は情報システムにサイバーセキュリティー対策をした防衛関連企業への税制優遇を検討することが8月中旬に伝わった。防衛技術の海外流出を防ぐ目的で国内企業への事業承継を促す基金の設立も行われる方向だ。ハッカー集団では「アノニマス」や「ダークサイド」など国際的な犯罪集団のほか、世界最大級のサイバー攻撃集団でロシアとの関係性が強いと言われる「コンティ」の存在が不気味である。日本ではサイバー犯罪への迅速な対応を目的とした改正警察法が4月1日に施行、「サイバー警察局」及び「サイバー特別捜査隊」が発足しており、今後は官民連携によるサイバー攻撃への対策や、サイバー犯罪の取り締まりなどが強化されることになる。

関連銘柄としては、FFRIセキュリティ<3692>、イー・ガーディアン<6050>、セグエグループ<3968>、デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>、網屋<4258>、ラック<3857>、No.1<3562>、テリロジー<3356>、サイバーセキュリティクラウド<4493>などが注目される。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.