「トイレ関連」に注目、中国・インドで衛生状況改善が国策に!<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「トイレ関連」が26位となっている。
中国の習近平国家主席は2015年以来の「トイレ革命」の継続を訴える重要指示を出し、「トイレ問題は小さいことではなく、文明的な都市と農村を建設する上で重要な分野だ」などと強調している。中国の公衆トイレは間仕切りがなく、用を足す際に隣の人と顔を合わせることから、「ニーハオ(こんにちは)トイレ」とも呼ばれている。中国政府では15年から、北京や上海などの観光地を中心にトイレ環境の改善を進めているが、整備の遅れている地方や農村など全国的にこの動きを加速させるという。
一方、インドの国勢調査によると、一般家庭で専用のトイレを設置しているのは11年にはわずか53%の世帯にとどまっている状況で、モディ首相は14年の就任以来、国内の衛生状況改善を目指す「クリーン・インディア」政策をスタートさせて3年が経過している。この政策は19年10月までに屋外での排泄行為の根絶を目指しており、モディ政権が発足して以来、約5300万カ所にトイレが設置されたという。今後も衛生状況改善に向けた投資が加速しそうだ。
関連銘柄としては、浄化槽などの排水処理事業や衛生陶器など住宅機器を手掛けているダイキアクシス<4245>に注目。同社は今月11日に中国での浄化槽の製造・販売を目的に、凌志環保(中国)と新会社を設立すると発表。来年3月にも新会社を設立する計画で、出資比率は凌志環保が51%、ダイキアクシスが49%になる予定だとしている。
このほかに、衛生陶器最大手のTOTO<5332>、住宅設備最大手のLIXILグループ<5938>、衛生陶器・水栓金具メーカーのアサヒ衛陶<5341>、簡易水洗トイレを手掛けるネポン<7985>、便器、洗面化粧台など衛生陶器のジャニス工業<5342>などにも注目が集まりそうだ。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)