明日の株式相場見通し=週末で持ち高調整の売り、円高進行に警戒感継続

市況
2018年1月11日 17時25分

あす(12日)の東京株式市場は、外国為替市場での円高・ドル安進行懸念が継続する可能性があるうえに、週末に伴う持ち高調整の売りも想定されることから、日経平均株価は続落基調となりそうだ。

市場関係者からは「米現地時間10日早朝に、“中国政府が米国債購入の縮小や停止を検討している”と一部で報じられ、10年債利回りが一時2.60%近辺まで上昇(債券価格は下落)し、米株式市場で金利上昇時に株価指標面での割高感が意識されやすいハイテク株が売られた。東京株式市場でも、為替市場での円高進行の動きとも相まって、電機や精密機器、自動車の輸出関連の主力銘柄に安いものが目立った。ただ、円高進行の国内要因としては、日銀が9日の国債買い入れオペ(公開市場操作)で長期債の買い入れ額を突如減らしたことが“日銀による緩和縮小に向けての布石”との思惑をもたらしたことが背景との指摘もある」との見方が出ていた。

11日の東京株式市場は、米株安や円高進行を受けて利益確定売りに押された。日経平均株価は一時、前日比180円以上の下げ幅となる場面もあったが、引けに掛けて下落幅を縮小した。日経平均株価終値は、前日比77円77銭安の2万3710円43銭と続落した。

日程面では、安倍首相がバルト3国・東欧3カ国訪問へ出発(17日まで)、11月の国際収支、12月の景気ウォッチャー調査に注目。海外では、米12月の消費者物価指数、米12月の小売売上高が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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