話題株ピックアップ【夕刊】(3):ナノキャリア、ベイカレント、新日鉄住金

注目
2018年3月9日 15時19分

■ナノキャリア <4571>  769円  -300 円 (-28.1%) ストップ安   本日終値

ナノキャリア<4571>がストップ安で。この日の寄り前、17年11月6日付でイスラエルのVBLセラピューティクス社から導出した遺伝子治療薬「VB-111」について、VBLが米国を中心に行っている第3相臨床試験の結果速報を発表したが、これがネガティブ視されたようだ。発表によると、再発悪性神経膠芽腫(rGBM)患者に対するアバスチン(一般名「ベバシズマブ」)との併用について、アバスチン対照群と比較して、あらかじめ設定されたプライマリーエンドポイントである全生存期間(OS)について差が見られなかったという。なお、同件が18年3月期業績に与える影響はないとしている。

■ベイカレント <6532>  3,105円  -195 円 (-5.9%)  本日終値

ベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅反落。8日の取引終了後、同社の元従業員が不正競争防止法違反の疑いで警視庁に逮捕されたと発表。フューチャー<4722>子会社で、ITコンサルティング大手のフューチャーアーキテクト(東京都品川区)から従業員名簿などの営業秘密を不正に持ち出した疑いという。

■新日鐵住金 <5401>  2,343円  -16.5 円 (-0.7%)  本日終値

新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株は軟調。日本時間9日未明、トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入制限の発動を命じる文書に署名した。NAFTA再交渉を進めるカナダとメキシコは当面猶予するほか、日本など同盟国も交渉次第で対象から外れる可能性が出ており、ひところの過剰な不安心理は緩和されているとはいえ、引き続き貿易摩擦への警戒感は強い。もっとも、下値では買い向かう動きも顕著で下げ幅はわずか。大手高炉メーカーの収益は、原料価格上昇を背景とした在庫評価の改善や世界的な市況回復を背景に、今期は第3四半期時点で回復歩調が際立っており、目先リバウンド狙いで買い板が厚くなっている。

■ヴィンクス <3784>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ヴィンクス<3784>がストップ高。9日付の日本経済新聞が「国内大手ドラッグストアが2025年までにすべての店舗で無人レジを導入する」と報じたことが刺激材料となったもよう。同社は2月16日に、パナソニック<6752>と小売業向けの先進的なソリューション開発などを行う業務提携契約を結んだと発表しており、無人レジ関連銘柄として物色人気が高まっているようだ。

■鎌倉新書 <6184>  2,735円  +437 円 (+19.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

8日、鎌倉新書 <6184> が決算を発表。18年1月期の経常利益(非連結)は前の期比11.1%増の3.6億円で着地。続く19年1月期は前期比41.7%増の5.1億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期もお墓、葬祭サイトの利用者増加を背景に、取引先への紹介数が伸び、28.7%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、従来は無配としていた前期の期末一括配当を6円実施し、5期ぶりに復配する方針としたことも支援材料となった。なお、今期の年間配当は未定としている。

■エルテス <3967>  2,144円  +214 円 (+11.1%)  本日終値

エルテス<3967>が急反発。同社は8日、仮想通貨関連メディアを運営するインロビ(東京都新宿区)と資本・業務提携したと発表。インロビは、仮想通貨取引所の比較サイト「ビットコインラボ」や仮想通貨取引の税金計算サービス「BitTax」などを運営している企業。エルテスはインロビに出資することで、仮想通貨関連分野におけるリスク対応サービスの新規事業開発が可能になるとしている。

■不二電機工業 <6654>  1,415円  +84 円 (+6.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

8日、不二電機工業 <6654> が決算を発表。18年1月期の経常利益(非連結)は前の期比33.4%減の3億1100万円に落ち込んだが、続く19年1月期は前期比43.7%増の4億4700万円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期は鉄道車両用表示灯や国内外の受変電設備向け遮断器用補助スイッチなどが好調だったものの、みなみ草津工場増築に伴う減価償却費の増加が響き2ケタ減益となった。今期は最適生産体制の確立するほか、物流体制の合理化を進め、採算改善を目指す。

■リード <6982>  508円  +29 円 (+6.1%)  本日終値

8日、リード <6982> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の2.07%にあたる5万4400株(金額で2605万7600円)を上限に、9日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■アバールデータ <6918>  3,145円  +176 円 (+5.9%)  本日終値

アバールデータ<6918>が大幅高。半導体製造装置向けモジュールメーカーで世界的な半導体設備投資需要の拡大に伴うビジネスチャンスを捉え、業績高成長路線をひた走る。特に画像処理モジュールが伸びており、営業利益は17年3月期の44%増益に続き、18年3月期も前期比19%増の10億8000万円と2ケタ成長を継続する見通し。19年3月期は、売上高は伸び悩むも利益率向上で増益路線がキープされる公算が大きい。ここ売買高も増勢で、機関投資家とみられる継続的な買い主体の存在を暗示している。

■モリ工業 <5464>  3,305円  +185 円 (+5.9%)  本日終値

モリ工業<5464>は後場一段高。午後1時ごろ、従来25円を予定していた18年3月期の期末配当を5円増額して30円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。中間配当と合わせた年間配当は55円(従来予想50円)となり、前期実績に対して実質5円の増配となる予定だ。同時に3月26日付で自社株を消却すると発表しており、これも好材料視されているようだ。消却前発行済み株数の1.55%に相当する12万5000株を消却する予定で、消却後の発行済み株数は794万9580株となる。

●ストップ高銘柄

日本フォームサービス <7869>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

地域新聞社 <2164>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

ユニバーサル <6425>  5,250円  -1,000 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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