「再生医療」は根強い人気で9位に位置、30年の国内市場規模は15年の78倍との試算も<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 RPA
2 セルフレジ
3 円高メリット
4 人工知能
5 ICタグ
6 5G
7 全固体電池
8 ブロックチェーン
9 再生医療
10 量子コンピューター
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「再生医療」が9位にランクインし、高水準の人気を継続している。
市場調査・コンサルティングのシード・プランニング(東京都文京区)が23日、国内の再生医療周辺産業について調査を行い、その結果を発表した。これによると、2015年時点の国内の再生医療市場は約140億円だが、20年以降にはiPS細胞由来の再生医療等製品が徐々に承認され、30年にかけて市場拡大が加速すると予測。また、脊髄損傷をはじめとする現在有効な治療法が存在しない疾患領域を対象とする再生医療等製品が上市されることや、適応となるであろう患者数が多いこと、臓器移植代替の領域に再生医療が貢献することなどを踏まえると、30年の国内市場規模は15年比約78倍の約1兆1000億円に到達すると見込んでいる。
これに加えて、この日はセルシード<7776>が27日の取引終了後、細胞シート再生医療医薬品パイプラインの一つである移植用「軟骨再生シート」に関する基本特許が、欧州で成立する見通しとなったと発表したことも、「再生医療」への関心をさらに高める格好となっている。この日は全般相場安もあって同社や、現在開発を進めている血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤(開発番号「JR-141」)が、厚生労働省から「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたと発表したJCRファーマ<4552>以外の関連銘柄には目立った動きはみられないが、内包する話題性の多いテーマであるだけに、引き続き要注目だ。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)