話題株ピックアップ【夕刊】(2):マネフォ、エーザイ、ネクソン

注目
2018年5月31日 15時18分

■内田洋行 <8057>  3,205円  +145 円 (+4.7%)  本日終値

内田洋行<8057>が反発。30日取引終了後発表した18年7月期第3四半期累計(17年7月21日~18年4月20日)連結業績が、売上高1143億3900万円(前年同期比4.6%増)、営業利益31億6500万円(同4.7%減)、純利益20億7300万円(同1.8%減)となり、営業利益が通期予想の30億5000万円を上回ったことが好感された。自治体マイナンバー関連の案件や海外市場での新製品効果の反動減はあったものの、小中高校向け教育ICT分野が大幅に伸長したほか、大企業向けを中心に民間向け情報事業分野も順調に推移した。なお、同社の業績は多くの顧客の決算期にあたる第3四半期連結会計期間に売り上げが多く計上されることから、18年7月期通期業績予想は売上高1490億円(前期比3.1%増)、営業利益30億5000万円(同0.3%増)、純利益20億円(同1.8%増)で従来見通しを据え置いた。

■マネーフォワード <3994>  5,380円  +200 円 (+3.9%)  本日終値

マネーフォワード<3994>が続伸。ドイツ証券は30日、同社株の投資判断を新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は5950円としている。同社は、個人向け家計簿アプリ「マネーフォワード」および中小企業・個人事業主向けクラウド会計ソフト「MFクラウド」を主力事業として展開。成長性の高い両分野で日本最大級の顧客基盤を築いている。当面は人件費やマーケティング費用の先行投資がかさむが、高水準の売上高成長が続くほか、営業利益ベースでも20年11月期には黒字転換すると予想している。

■エーザイ <4523>  7,877円  +189 円 (+2.5%)  本日終値

エーザイ<4523>が反発。同社はきょう、自社創薬の抗てんかん剤「Fycompa(フィコンパ)」の小児てんかんに関する適応追加申請がFDA(米国食品医薬品局)に受理され、審査期間が6カ月間となる優先審査に指定されたと発表。この申請は、米国ですでに承認されている12歳以上のてんかん患者の部分発作に対する単剤療法および併用療法の適応対象を、2歳以上の小児患者まで拡大することを目指すもの。さらに、これまで取得したデータから、2歳以上の小児患者の強直間代発作に関する適応拡大の可能性についても追求するとしている。

■ネクソン <3659>  1,801円  +37 円 (+2.1%)  本日終値

ネクソン<3659>が高い。同社はきょう、超巨大モンスターとバトルを繰り広げるアクションRPG「GIGANT SHOCK」の事前登録を開始したと発表。これが期待材料となったようだ。また、事前登録の開始にあわせ、PV第1弾「世界観編」を公開。事前登録者数に応じて最大10連スカウト分のルビーがもらえるなど、さまざまなキャンペーンを開催するとしている。

■ゼンリン <9474>  2,576円  +48 円 (+1.9%)  本日終値

ゼンリン<9474>が全体相場の地合い改善を追い風に反発。同社はきょう、防災科学技術研究所および富士通クラウドテクノロジーズ(東京都新宿区)、エー・シー・エス(熊本県益城町)と共同で構築した自治体向けの「気象災害予測支援システム」を活用し、福岡県朝倉市と避難支援情報早期提供の実証実験を行うと発表しており、これが買い手掛かりとなった面もあるようだ。気象災害予測支援システムは、豪雨発生時の河川の氾濫や土砂災害の予測を複数の情報から分析し、自治体防災担当者の避難指示や勧告発令判断を支援するもの。同社は、災害時の場所の特定や周辺状況の確認に有効な住宅地図情報の提供や、事業全般の管理や統括および意思決定、関係機関との連絡・調整、実証事業成果のとりまとめなどを担うという。

■オエノンHD <2533>  473円  +8 円 (+1.7%)  本日終値

オエノンホールディングス<2533>が9日ぶりに反発。30日取引終了後、三菱地所<8802>の子会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツと事業開発で基本合意し、銀座本社ビルを解体しホテルを建設すると発表したことが買い材料視された。建設するホテルは、敷地面積約701平方メートル、鉄筋コンクリート造の地上13階建てで客室167室のほか、飲食施設、店舗などを備える。20年春に解体建築工事に着工し、22年秋にホテル開業を予定しており、オエノンHDは完成したホテルをロイヤルパークホテルズアンドリゾーツに賃貸する。なお、オエノンHDはビル建て替えに伴い、19年下期に本社を東京都墨田区に移転する予定。18年12月期業績への影響は軽微としている。

■花王 <4452>  8,442円  +114 円 (+1.4%)  本日終値

花王<4452>が反発。岩井コスモ証券は30日、同社株の投資判断「B+」を継続するとともに目標株価は8600円から9500円に引き上げた。第1四半期(1~3月)の業績は会社予想に対する進捗率が低かったが、この期は新製品・改良品の市場への投入があまりなかったため。18年12月期の連結営業利益は、会社予想である前期比5%増の2150億円が十分達成可能とみている。19年12月期の同利益は今期推定比4%増の2240億円を見込む。自社株買いの発表も好材料であり、株価の上昇基調は続くとみている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,921円  +80 円 (+1.2%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が9日ぶり反発。ここ外国為替市場でドル安・円高が進んだことや、トランプ米政権による自動車関税引き上げ検討などの動きが株価にネガティブに働いていた。前日までの8営業日で730円も下落していたが、足もと円高が一服していることや、株価指標面でも時価予想PERが10倍を割り込んだ水準にあり、目先値ごろ感からの押し目買いが流入した。

■コマツ <6301>  3,587円  +32 円 (+0.9%)  本日終値

中国関連株は高い。コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>、ユニ・チャーム<8113>といった銘柄が買われた。中国国家統計局が発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.9と4月に比べ0.5ポイント上昇し、市場予想(51.4)を上回ったことが好感された。

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