【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、イタリア政局懸念後退で主力株に買い戻し (5月31日)

市況
2018年5月31日 16時33分

日経平均株価

始値  22163.40

高値  22254.42(14:46)

安値  22098.00(10:38)

大引け 22201.82(前日比 +183.30 、 +0.83% )

売買高  22億6414万株 (東証1部概算)

売買代金 4兆4333億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反発、リスクオフの反動で終始買いが優勢の展開に

2.イタリア政局懸念がやや後退し欧米株が上昇、これを受け主力株に買い戻し

3.取引時間中の為替動向に連動する動き、後場はドルが買い戻され浮揚材料に

4.原油市況反発で石油関連株上昇、個別には資生堂など化粧品関連に資金流入

5.MSCIの銘柄入れ替えに伴う取引で売買代金は4兆4000億円に急拡大

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは306ドル高と4日ぶり反発した。イタリア政局不安がいったん後退し、同国国債利回りが低下したことを受け、リスクオンの買いが優勢となった。

東京市場では、前日の欧米株上昇を受けてリスクオフの巻き戻しが入り切り返しに転じた。日経平均株価は終盤に230円を超えて上昇する場面もあった。

31日の東京市場は前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウが300ドルを超える上昇をみせたことなどを受け、主力株中心に広範囲に買い戻された。イタリアの政局に対する警戒感がやや後退したことで終始買いが優勢の展開となった。ただ前場取引時間中に、外国為替市場で円高に振れたことから、全体の上値は重かった。後場に入るとドルが買い戻されるのを横目に日経平均も上げ足を強めた。原油市況の急反発を背景に石油関連が買われたほか、精密機器や自動車セクターなども上昇した。一方、空運や海運、紙パルプセクターなどが売りに押された。引けにかけてMSCIの銘柄定期入れ替えに伴う売買が加わったことに絡んで、日経平均は一段高となる場面があった。東証1部の売買代金は4兆4000億円と急拡大、2月7日以来の大商いとなった。

個別では、資生堂<4911>が値を飛ばし、東海カーボン<5301>も高い。花王<4452>、キリンホールディングス<2503>なども上昇した。オプトホールディング<2389>が急騰、TATERU<1435>、レノバ<9519>も大きく値を上げた。イントラスト<7191>、インフォマート<2492>が買われ、CKD<6407>、住友大阪セメント<5232>なども物色人気に。サイボウズ<4776>も上値を追った。

半面、サイバーエージェント<4751>が軟調、第一三共<4568>も下落した。東京センチュリー<8439>、大成建設<1801>も下値を探った。丸和運輸機関<9090>が急落、gumi<3903>も大きく値を下げた。日本テレビホールディングス<9404>、三浦工業<6005>が売られ、川崎汽船<9107>も安い。ヤーマン<6630>、シャープ<6753>なども下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、テルモ <4543> 、ファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、キッコマン <2801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約57円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は京セラ <6971> 、東エレク <8035> 、SUBARU <7270> 、第一三共 <4568> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約15円。

東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)ガラス土石製品、(3)精密機器、(4)その他製品、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)パルプ・紙、(3)海運業、(4)電気・ガス業、(5)金属製品。

■個別材料株

△システムズD <3766> [JQ]

AIを活用した知識検索サービスの提供を開始。

△PRTIME <3922> [東証M]

利用企業数が2万3000社を突破。

△マネフォ <3994> [東証M]

ドイツ証券が「バイ」でカバレッジ開始。

△住友大阪 <5232>

4.93%を上限に自社株買いを実施。

△東海カ <5301>

好業績を引き続き評価。

△アトラエ <6194> [東証M]

東証1部への市場変更が確定。

△ゲームウィズ <6552> [東証M]

ジーキューブ・アジアの第三者割当増資を引き受け。

△内田洋 <8057>

第3四半期累計営業利益が通期計画を上回る。

△明豊エンタ <8927> [JQ]

新宿区の収益用不動産を売却。

△ゼンリン <9474>

「気象災害予測支援システム」の実証実験開始へ。

▼ブロメディア <4347> [JQ]

今期経常は49%減益へ。

▼ACCESS <4813> [東証M]

2-4月期(1Q)経常は赤字転落で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オプトHD <2389> 、(2)エラン <6099> 、(3)TATERU <1435> 、(4)レノバ <9519> 、(5)フジミインコ <5384> 、(6)リニカル <2183> 、(7)イントラスト <7191> 、(8)インフォMT <2492> 、(9)オープンH <3288> 、(10)丹青社 <9743>

値下がり率上位10傑は(1)丸和運機関 <9090> 、(2)CDG <2487> 、(3)gumi <3903> 、(4)アイエスビー <9702> 、(5)日テレHD <9404> 、(6)アトラ <6029> 、(7)ハウスドゥ <3457> 、(8)グッドコムA <3475> 、(9)日東工器 <6151> 、(10)宮越HD <6620>

【大引け】

日経平均は前日比183.30円(0.83%)高の2万2201.82円。TOPIXは前日比11.32(0.65%)高の1747.45。出来高は概算で22億6414万株。東証1部の値上がり銘柄数は1200、値下がり銘柄数は796となった。日経ジャスダック平均は3938.24円(23.90円高)。

[2018年5月31日]

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