「半導体製造装置」に投資家の視線、世界的な半導体活況で大出直り相場へ<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で「半導体製造装置」がランキング6位となっている。
あらゆるものをネット接続するIoTの概念が世界的に浸透、普及が本格化する段階にある。また、ビッグデータの普及に伴い人工知能(AI)の活躍余地が大きく広がるなど、テクノロジーは我々の想像を超えるスピードで進化している。そしてこのインフラの根幹を担うのが半導体といってもよい。最近では仮想通貨のマイニングという新たなニーズも半導体需要を喚起しており、メモリーなどを中心に半導体メーカーの設備投資意欲は拡大一途となっている。
7月末に米アップルが発表した4~6月期決算は市場コンセンサスを上回る好内容で、米株市場で同社株の時価総額が1兆円超えとなったニュースは世界を駆け巡った。これは半導体関連企業にとっても福音であり、米株市場に追随して壮大な株価見直しの流れが東京市場にも早晩、波及する可能性がある。
現在、牽引役として注目を浴びるデータセンター向けはこれまでのパソコンやスマートフォンのような個数連動型の需要形態とは異なっており、半導体は従来のシリコンサイクルの枠組みを外れ、かつてない需要拡大トレンドに入ったという見方も出ている。
そうしたなか、7月25日に発表したアドバンテスト<6857>の4~6月期連結最終利益は138億9200万円と何と前年同期の14倍の水準に急拡大した。同社の手掛ける半導体テスターが絶好調で収益を押し上げている。さらに、その翌日(26日)に発表された東京エレクトロン<8035>の4~6月期決算もエッチング装置中心に需要を取り込み、連結最終利益段階で前年同期比35%増(557億4100万円)の高い伸びを示している。
両社とも半導体製造装置の先行きについて中長期的に強気な見解で一致している。米国株市場では一足先に関連銘柄の再評価相場が始まっているが、相対的に出遅れる東京市場でもサマーバカンス明けの海外投資家の視線が集中することになりそうだ。
関連銘柄としては、東エレク、アドバンテの他にSCREENホールディングス<7735>、ニューフレアテクノロジー<6256>、和井田製作所<6158>、伯東<7433>、ワイエイシイホールディングス<6298>、テラプローブ<6627>などに注目しておきたい。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)