【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、欧米やアジア株高でリスク選好ムード継続 (8月27日)
始値 22693.69
高値 22838.06(14:05)
安値 22682.39(09:01)
大引け 22799.64(前日比 +197.87 、+0.88% )
売買高 10億4583万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8434億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅高で5日続伸、一時230円以上の上昇をみせる場面も
2.前週末の欧米株高や取引時間中の上海株上昇などがリスク選好ムード後押し
3.パウエルFRB議長の講演は利上げにハト派的な姿勢示し、株式市場は好感
4.海外ファンド筋による先物を絡めた買い戻しが全体指数を押し上げる展開に
5.84%の銘柄が上昇する買い気の強い相場だが、売買代金は2兆円割れ続く
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは133ドル高と3日ぶりに反発した。パウエルFRB議長の講演を受け、利上げ加速の見方が後退したことで幅広い銘柄で買いが優勢となった。
週明けの東京市場では終始買い優勢。全体の84%の銘柄が上昇し、日経平均株価は5連騰で一時230円以上の上昇をみせる場面もあった。
27日の東京市場は、前週末の欧米株市場の上昇を受け買い優勢で始まり、取引時間中は中国・上海株や香港株をはじめアジア株が軒並み高に買われたことも追い風となった。久しぶりに世界全面株高の構図のなかで、主力株をはじめ広範囲にリスク選好ムードが強まっている。注目されたパウエルFRB議長のジャクソンホール講演では米経済好調の中でもインフレや景気過熱のリスクは小さいとの見解を示し、利上げを急がない姿勢を示唆したことから、株式市場にはポジティブに受け止められた。海外ファンドを主体に先物を絡めた買い戻しが入り、日経平均を押し上げた。外国為替市場では前場終盤からドル安・円高方向に振れたが、影響は限定的。業種別には非鉄、石油のほか電機や化学セクターにも投資資金が流入した。なお、東証1部の売買代金は2兆円割れが常態化している。
個別では、任天堂<7974>が高く、村田製作所<6981>も買いを集めた。トヨタ自動車<7203>が上昇したほか、ソニー<6758>が堅調、キーエンス<6861>も値を飛ばした。東京エレクトロン<8035>、コマツ<6301>、ファナック<6954>なども買い優勢だった。オルトプラス<3672>が3日連続ストップ高に買われ、ダブル・スコープ<6619>も一時値幅制限いっぱいに買われた。田淵電機<6624>、TOKYO BASE<3415>が値を飛ばし、エムアップ<3661>も高い。
半面、KDDI<9433>、NTT<9432>が売りに押され、エーザイ<4523>、第一三共<4568>も軟調。琉球銀行<8399>が急落、河合楽器製作所<7952>も大幅安。シャープ<6753>、ビジョン<9416>も大きく値を下げた。USEN-NEXT HOLDINGS<9418>、大平洋金属<5541>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 、太陽誘電 <6976> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約75円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、エーザイ <4523> 、第一三共 <4568> 、ヤマハ <7951> 。押し下げ効果は約31円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は空運業、海運業、鉱業の3業種。上昇率の大きかった上位5業種は(1)非鉄金属、(2)石油石炭製品、(3)電気機器、(4)パルプ・紙、(5)化学。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)医薬品、(2)情報・通信業、(3)食料品、(4)水産・農林業、(5)陸運業。
■個別材料株
△T-BASE <3415>
信用取組売り買い拮抗で需給相場の様相。
△GAテクノ <3491> [東証M]
18年10月期売上高予想を上方修正。
△サイステップ <3810> [東証2]
株主優待制度を新設。
△オルトP <3672>
「アークザラッドR」の好発進を引き続き評価。
△うるる <3979> [東証M]
UCカードと新たな決済ソリューションプログラムを開発へ。
△メドレックス <4586> [東証M]
武田 <4502> と技術ライセンス契約を締結。
△アイサンテク <4667> [JQ]
3次元点群高速編集ツールのクラウドサービスを本格展開。
△キタック <4707> [JQ]
11-7月期(3Q累計)経常は78%増益・通期計画を超過。
△MRT <6034> [東証M]
CBホールディングスと資本業務提携。
△北川鉄 <6317>
今期配当を20円増額修正。
△菱洋エレク <8068>
今期経常を3.2倍増益に上方修正。
△アクリティブ <8423>
芙蓉リース <8424> と共同でメリービズへ出資。
▼ブランジスタ <6176> [東証M]
今期経常を一転赤字に下方修正。
▼琉球銀 <8399>
公募増資と売り出しを実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)田淵電 <6624> 、(3)WSCOPE <6619> 、(4)T-BASE <3415> 、(5)ビーロット <3452> 、(6)北川鉄 <6317> 、(7)ナガワ <9663> 、(8)プロシップ <3763> 、(9)MARUWA <5344> 、(10)アクリティブ <8423> 。
値下がり率上位10傑は(1)琉球銀 <8399> 、(2)河合楽 <7952> 、(3)アバント <3836> 、(4)ティアック <6803> 、(5)シャープ <6753> 、(6)ウインP <3183> 、(7)ビジョン <9416> 、(8)テクマト <3762> 、(9)CTS <4345> 、(10)ALサービス <3085> 。
【大引け】
日経平均は前日比197.87円(0.88%)高の2万2799.64円。TOPIXは前日比19.75(1.16%)高の1728.95。出来高は概算で10億4583万株。東証1部の値上がり銘柄数は1767、値下がり銘柄数は273となった。日経ジャスダック平均は3781.32円(38.42円高)。
[2018年8月27日]
株探ニュース