前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年1月24日 5時20分

■SUBARU <7270>  2,469.5円 (-88円、-3.4%)

SUBARU <7270> が大幅続落。一部報道で、群馬製作所(群馬県太田市)での完成車の生産を停止していると報じられており、業績への影響を懸念した売りが出たようだ。記事によると、部品メーカーから調達している部品に不具合が見つかったことが要因としており、生産再開のメドもたっていないとしている。

■資生堂 <4911>  6,032円 (-208円、-3.3%)

資生堂 <4911> 、コーセー <4922> など化粧品関連株が続落。米中貿易交渉に依然として不透明感が漂うなか、ここマクロ指標の発表を受け中国景気の減速感が再認識され、直近は精密機器メーカーの受注急減などでミクロ面からも中国需要の減退を裏付ける形となった。化粧品業界は中国のインバウンド需要による恩恵を大きく享受しているセクターで、「目先は中国関連株安の流れに巻き込まれる形で見切り売りを誘っている」(国内ネット証券アナリスト)という。

■ハーモニック <6324>  3,450円 (-90円、-2.5%)

ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]が反落。同社は精密減速機メーカーで企業の設備投資需要が収益に大きく影響するが、海外では中国向け比率が高い。22日取引終了後に18年10-12月期の受注高が前年同期比75.7%減の41億円になったと発表、これが嫌気された。米中貿易摩擦の影響が中国の設備投資意欲を減退させる背景となっており、中国関連株の象徴である同社株の動向は他の関連銘柄にも影響を与える可能性がある。

■国際石開帝石 <1605>  1,010円 (-18円、-1.8%)

国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> といった石油関連株が続落。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近2月物が前日比1.23ドル安の1バレル52.57ドルに下落した。国際通貨基金(IMF)が19年の世界経済成長見通しを下方修正したほか、中国の景気減速懸念の高まりに伴う原油需要の伸び悩みが懸念された。これに伴い石油関連株に売りが先行した。

■東エレク <8035>  14,090円 (-170円、-1.2%)

東京エレクトロン <8035> 、SCREENホールディングス <7735> 、アドバンテスト <6857> など半導体製造装置関連株が軒並み軟調。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数などの主要指数が大幅下落、世界景気の減速懸念から半導体関連銘柄が幅広く売りに押された。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.8%安に売り込まれている。東京市場でもシンボルストックである東エレクは年初から着実に戻り歩調にあったが、目先75日移動平均線に跳ね返される格好となった。

■西松屋チェーン <7545>  900円 (-9円、-1.0%)

西松屋チェーン <7545> が安い。22日の取引終了後に発表した1月度(12月21日-1月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.1%減と9ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。プライベートブランド「スマートエンジェル」のテレビCMや、初売りセールの実施で玩具、消耗品を中心に育児・服飾雑貨は好調に推移したが、値下げにより冬物衣料の単価が低下したことで客単価が伸び悩んだ。なお、全社売上高は同2.6%増だった。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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