話題株ピックアップ【夕刊】(3):スタ・アリス、三菱UFJ、トプコン
■スタジオアリス <2305> 2,237円 +35 円 (+1.6%) 本日終値
スタジオアリス<2305>が続伸。12日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高が前年同月比1.1%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。買い上げ単価は同3.5%減となったものの、撮影件数(客数)が同4.2%増となったことが貢献した。
■三菱UFJ <8306> 569円 +8 円 (+1.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸。前週に580円近辺を横に走る25日移動平均線を下放れたが、目先買い戻しが優勢となっている。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、シティーグループ、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど大手金融機関が買われ米株市場のリバウンドに貢献した。米10年債利回りも6日ぶり反発し終値ベースで2.64%台に上昇、これを背景に米国事業展開に厚い同社株も買い戻される流れとなった。
■トプコン <7732> 1,463円 +18 円 (+1.3%) 本日終値
トプコン<7732>が4日ぶりに反発。同社はきょう、建設・土木分野の“働き方改革”の実現に向け、オートデスク(東京都中央区)と戦略的パートナーシップ契約を結んだと発表。オートデスクは、建設・土木分野向けソフトウェアを世界中で提供している企業。今回のパートナーシップ締結により、これまで建設プロジェクトにおける課題であった設計データと施工現場でのデータ連動のギャップの解決や作業者間の3次元モデルを活用したコミュニケーションや設計変更など、タイムリーな共有が実現するとしている。
■日本郵船 <9101> 1,670円 +18 円 (+1.1%) 本日終値
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が全面高。ここ、中国景気だけでなく、欧米も含めた世界景気の減速懸念がグローバル物流の需要減少の思惑につながり、海運株は総じて下値模索の展開を余儀なくされていた。しかし、思惑先行で売られ過ぎた部分もあり、前日は米国株市場が急反発に転じたことで、海運株もリスクオフの巻き戻しによる資金流入が加速した。
■村田製作所 <6981> 17,185円 +180 円 (+1.1%) 本日終値
村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、アルプスアルパイン<6770>など電子部品株が物色人気を集めた。前日の米国株市場はハイテク株主導で大きく切り返したが、そのなかアップルが3.5%高に買われ注目を集めた。アップル株はiPhone最新機種の売れ行き低調がいわれるなかも、株価は年初から堅調な値運びを示しており、前週末に上向きの25日移動平均線をわずかに割り込んだものの、週明けはマドを開けて再び25日線を上回るなど強さをみせている。アップルの有力サプライヤーである日本の電子部品株も目先売られ過ぎの反動を見込んだ買いが顕著となっている。
■東京ドーム <9681> 1,052円 +10 円 (+1.0%) 本日終値
東京ドーム<9681>が3日ぶりに反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年1月期は連結営業利益が113億円前後と、前の期とほぼ同水準を確保したもようだ」と報じられており、会社側の従来予想101億円を上回るとの観測を好材料視した買いが入った。記事によると、人気グループの「嵐」や韓国の「東方神起」などがドームでコンサートを行いコンサートグッズの販売が想定を上回ったほか、東京ドームシティ全体の来場者が増えたことが貢献したという。なお、決算発表は14日を予定している。
■デンソー <6902> 4,515円 +29 円 (+0.7%) 本日終値
デンソー<6902>は12日、豊田通商<8015>、トヨタ自動車<7203>とともにコネクテッドカー関連のソフトウェア開発で実績を持つAirbiquity社(ワシントン州シアトル)に第三者割当増資の形で、共同で出資したことを発表。デンソーと豊田通商の出資額はそれぞれ500万ドル。これが株価の刺激材料となり、3社ともに堅調な動きをしている。近年、自動車の多機能化に伴い制御ソフトウェアの重要性が高まっており、次世代コネクテッドカーでは、販売後の機能追加による商品性向上や、不具合が起きた場合の迅速な対応のため、遠隔更新が必須機能となる。OTA(Over the Air)は、無線通信経由のデータ送受信により遠隔更新を可能にする技術・機能であり、次世代コネクティッドカーを実現するためのキー技術という。Airbiquity社は車載マルチメディアなどのソフトウェア開発で多くのカーメーカーに採用実績がある。また、OTAシステム開発においてもセキュリティー対応に強みを持っている。
■ヨネックス <7906> 657円 +4 円 (+0.6%) 本日終値
ヨネックス<7906>が4日ぶりに反発。11日の取引終了後、ヨネックス全英選手権大会について、25年までスポンサーシップを延長することで英バドミントン協会と合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。同大会は、今年で109回の開催を数えるバドミントンで最も歴史と権威のあるトーナメントの一つで、ヨネックスは同大会を36年間サポートしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,039円 +2.5 円 (+0.2%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>は6日ぶりに反発。2月下旬から下値模索の動きを強いられていたが、1000円トビ台の時価は値ごろ感から押し目買いが優勢となっている。米国株市場の反転を受け、足もとはこれまでのリスクオフの流れからリスクオンに切り替わった。原油市況もこの流れに乗り、前日のWTI原油先物価格は72セント高の1バレル=56ドル79セントと終値ベースで2月末以来の水準を回復した。前日にNYダウは急反発したが、原油市況の切り返しを受け、指数採用のシェブロンやエクソンモービルのエネルギー関連2銘柄が高く、全体相場の上昇に貢献した背景がある。国際帝石もこの流れに追随する格好となっている。
■キクカワ <6346> 8,450円 +1,330 円 (+18.7%) 本日終値
キクカワエンタープライズ <6346> [東証2]が続急騰。日本経済新聞12日朝刊の特集記事、中堅上場企業を対象とした18年4-12月期純利益増加額ランキングで同社が首位だったことを評価する買いが向かった。同社は木工機械を主力とする設備機械メーカー。18年4-12月期(19年3月期第3四半期累計)の純利益は前年同期比6.4倍の12億円に拡大した。「ロシアで合板の製造ラインの大型案件を受注したほか国内販売も伸びた」という。同社のほか、4-12月期純利益増加額ランキングで3位に入ったテクノスジャパン <3666> の株価も急伸した。
●ストップ高銘柄
マリオン <3494> 1,500円 +300 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
ナノキャリア <4571> 511円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
デュアルタップ <3469> 690円 +100 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
窪田製薬HD <4596> 553円 +80 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
アエリア <3758> 714円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
ライトアップ <6580> 2,275円 -500 円 (-18.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース