【↓】日経平均 大引け| 反落、前場300円超の下げも後場は下げ渋る (3月13日)
始値 21425.77
高値 21474.17(09:12)
安値 21198.99(12:31)
大引け 21290.24(前日比 -213.45 、 -0.99% )
売買高 12億2571万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1523億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は利益確定の売りで反落、前場300円超の下げも後場は下げ渋る
2.NYダウの下落や機械受注の低迷、更に円高や中国株軟調などが嫌気される
3.需給面では海外短期筋の先物売りや国内機関投資家の決算絡みの売りが影響
4.主力輸出株が売られ、内需では銀行・保険が安く不動産株が買われる展開に
5.終盤にかけ個人の配当権利取り狙いの買いなど観測されるも売買代金は低調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは96ドル安と反落した。主力機墜落事故の影響によるボーイングの続急落が指数を押し下げた。
東京市場では大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は前引け時点では300円を超える下落となった。後場は下げ渋ったものの2万1300円台を割り込んだ。
13日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが反落したことを受け目先の利益を確定する動きを誘発、朝方発表された1月の機械受注が低調で市場予測も大きく下回ったことや、取引時間中は為替が円高に振れたこと、中国・上海株や香港株なども軟調に推移したことなどが投資家心理を悪化させた。英国のEU離脱問題に対する先行き不透明感も買いを手控えさせている。株式需給面では、海外短期筋の先物売りや期末を控え国内機関投資家の持ち高調整の売りも影響した。しかし、下値では個人投資家の配当権利取り狙いの買いも観測され、後場は下げ渋る動きをみせた。業種別でみると主力輸出株が売られたほか、内需株でも明暗が分かれ、銀行や保険セクターが軟調だった一方、不動産株が買われる地合いだった。東証1部の売買代金は2兆1000億円台にとどまった。
個別では、村田製作所<6981>、オムロン<6645>、太陽誘電<6976>などが安く、日立製作所<6501>も軟調。ZOZO<3092>、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。オハラ<5218>が急落、フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>、ジャパンマテリアル<6055>なども大幅下落となった。ルネサスエレクトロニクス<6723>、FPG<7148>が下値を模索、スルガ銀行<8358>も売り込まれた。
半面、信越化学工業<4063>が堅調、任天堂<7974>も底堅い。三井不動産<8801>、住友不動産<8830>など大手不動産も買い優勢。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は連日の大商いで上値追い。日亜鋼業<5658>が値上がり率トップに買われ、TATERU<1435>も値を飛ばした。アルテリア・ネットワークス<4423>、日本光電<6849>なども高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063> 、リクルート <6098> 、電通 <4324> 、三井不 <8801> 、住友不 <8830> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約13円。うち7円は信越化1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約77円。
東証33業種のうち上昇は鉱業、不動産業、その他製品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)サービス業、(2)鉄鋼、(3)電気・ガス業、(4)水産・農林業、(5)建設業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)証券商品先物、(3)保険業、(4)その他金融業、(5)金属製品。
■個別材料株
△アップル <2788> [東証2]
中国コンパクトEVの国内独占販売権を取得。
△ハピネス&D <3174> [JQ]
コメ兵と宅配買い取りサービスで協業。
△多木化 <4025>
自律拍動するiPS細胞由来心筋シートを開発。
△信越化 <4063>
3.3%を上限に自社株買いを実施。
△ラクスル <4384> [東証M]
上期経常は黒字浮上で着地。
△オンコリス <4588> [東証M]
テロメライシンに新たな臨床応用の可能性。
△西部電機 <6144> [東証2]
今期配当を10円増額修正。
△コスモス <6772> [東証2]
1.02%を上限に自社株買いを実施。
△アバール <6918> [JQ]
今期経常を12%上方修正、配当も8円増額。
△トーホー <8142>
今期経常は17%増益へ。
▼オハラ <5218>
今期経常を41%下方修正。
▼クロスフォー <7810> [JQ]
今期経常を一転36%減益に下方修正、配当も2.2円減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日亜鋼 <5658> 、(2)TATERU <1435> 、(3)多木化 <4025> 、(4)マーキュリア <7190> 、(5)アルテリア <4423> 、(6)オプティム <3694> 、(7)ルックHD <8029> 、(8)日本光電 <6849> 、(9)デファクト <3545> 、(10)アイモバイル <6535> 。
値下がり率上位10傑は(1)オハラ <5218> 、(2)フジクラ <5803> 、(3)オプトラン <6235> 、(4)古河電 <5801> 、(5)Jマテリアル <6055> 、(6)テラスカイ <3915> 、(7)Casa <7196> 、(8)オムロン <6645> 、(9)スルガ銀 <8358> 、(10)レノバ <9519> 。
【大引け】
日経平均は前日比213.45円(0.99%)安の2万1290.24円。TOPIXは前日比13.41(0.84%)安の1592.07。出来高は概算で12億2571万株。東証1部の値上がり銘柄数は411、値下がり銘柄数は1648となった。日経ジャスダック平均は3419.28円(4.22円安)。
[2019年3月13日]
株探ニュース