馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:新元号スタート!テンバガー銘柄の探し方

材料
2019年4月16日 15時37分

皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。

『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。

☆テンバガー(株価が10倍となる銘柄)の共通点とは

■マザーズ市場からは多くのテンバガーを輩出

31年間続いた平成(1989年~2019年)が終わり、新元号がスタートしますね。平成の時代には、1999年にマザーズが開設され、マザーズからはたくさんのテンバガー銘柄が輩出されています。みなさんも、トレーダーとして日々銘柄をウォッチしている中で、テンバガーとなった銘柄に出会うことがあると思います。上手く波に乗れる場合もあれば、チャンスを逃してしまいチャートを眺めるだけ・・・となることもあるでしょう。

有名なトレーダーの方々の分析を見てみると、テンバガーの銘柄に「当たった」というより、「当たりに行く」努力をされていると思います。そこで、新元号スタートのこの時期に改めてテンバガーとなった銘柄の共通点を見ていきましょう。

■テンバガー銘柄の共通点

テンバガー銘柄の共通点は時価総額が小さく、利益率が高い銘柄です。今後の成長性のある企業です。さらに詳しく分析すると、

(1) 着実に利益が伸び、業績が拡大している

(2) 業績予想の上方修正、株式分割または東証一部へのカタリストがある

(3) PERが上場直後等に見られるような、極端に高いバリュエーションではない

(4) 安値時点での時価総額は100億円未満

などがあげられます。

成長性のある企業と言っても、株価が既にそれを織り込み、あまりにも高いバリュエーションとなっている銘柄は避けた方がいいです。また、時価総額が小さいほど、少ないエネルギーでも株価が上昇しやすく、テンバガー候補になりやすい傾向があります。

■過去のテンバガー銘柄から今後を予想

トレードステーションのレーダースクリーンに、過去に大きな上昇率を記録した銘柄と、今後株価上昇余地のある銘柄を以下の条件で登録しました。

「2016年、2017年IPO銘柄のうち顕著な上昇率を記録した銘柄」

「2006年~2015年IPO銘柄のうち顕著な上昇率を記録した銘柄」

「今後特に株価上昇余地が大きいと思われる銘柄」

過去の銘柄では、ジャパンエレベーターサービスHD<6544>を例にとってみます。同社は17年3月に222円(調整後)の初値でスタートしました。18年11月16日に高値2,235円を付けテンバガー銘柄となっています。上場日初値基準の予想PERは33.4倍と極端に高いバリュエーションではなかったことが伺えます。テンバガー銘柄になるまでの間の業績は堅調であり、株価も上昇基調が続いたこともあって、株式分割を行っています。さらに、マザーズ市場から東証一部への市場変更も承認されたことも株価を押し上げた要因だといえます。

■マザーズ市場から、今後株価上昇余地が大きいと思われる銘柄

過去の分析をもとに、マザーズ市場から、直近IPO銘柄の絞り込みをすることが有効だと思われます。

条件に当てはまりそうな銘柄としては、ビッグデータ解析のVALUENEX<4422>、RPAソリューション等の提供を行うRPAホールディングス<6572>、ログリー<6579>、ビープラッツ<4381>、エクスモーション<4394>、アクリート<4395>、チームスピリット<4397>などがあげられます。

特に、PM(プロジェクトマネジメント)実行支援を主業とするコンサル会社のマネジメントソリューションズ<7033>はブルーオーシャン市場であり、時価総額も100億円前後で推移しており、注目の企業と言えそうです。

(その他の代表的な『テンバガー銘柄候補』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)

次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。

※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)

《CN》

提供:フィスコ

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