【↑】日経平均 大引け| 続伸、米利下げ思惑や中国株高で買い優勢 (6月20日)
始値 21417.74
高値 21491.39(13:25)
安値 21377.27(10:26)
大引け 21462.86(前日比 +128.99 、 +0.60% )
売買高 10億1796万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7927億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、米国株市場で主要指数が3日続伸と上値指向でこれに追随
2.FOMCではFRBのハト派寄り姿勢が明確となり、年内利下げ思惑が追い風に
3.中国でも追随利下げの思惑が浮上、上海株が強い動きを示し投資家心理改善
4.外国為替市場では1ドル107円台半ばまで円高が進み、輸出株などに逆風
5.引け後の黒田日銀総裁の記者会見を前に終盤は上値の重い展開で薄商い続く
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは38ドル高と3日続伸した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内の利下げ期待が強まったことが好感された。ただ、米中首脳会談を前に様子見気分も強く、買い一巡後は上値を抑えられた。
東京市場では、前日の米株市場でNYダウなど主要指数が高かったことを受け、終始買い優勢の展開。先物絡みの買いが全体を押し上げた。
20日の東京市場は、リスク選好の流れが継続した。注目されたFOMCではFRBのハト派寄りの姿勢が改めて確認され、年内の利下げ観測が高まったことで、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数などがいずれも3日続伸と上値追い基調を継続。世界的な金融緩和の流れが意識されるなか、中国でも利下げ思惑を買い材料に上海株市場が上値指向を明示し、アジア株が総じて高くなったことも東京市場に追い風となった。一方、日米金利差縮小の思惑から外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが顕在化、1ドル107円台半ばまで円高が進行、これが自動車株など輸出株の一角に売りを誘発した。また、取引時間終了後に黒田日銀総裁の記者会見を控えており、この内容を見極めたいとの思惑から後場後半は上値の重い展開で、東証1部の売買代金も低調だった。
個別では、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>が高く、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ファナック<6954>なども強い動き。アルトナー<2163>がストップ高に買われ、ジャパンディスプレイ<6740>も活況のなか買い優勢だった。エムアップ<3661>、ワイヤレスゲート<9419>が値を飛ばし、Ubicomホールディングス<3937>、ディー・エル・イー<3686>も買いを集めた。
半面、キーエンス<6861>が軟調、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。ZOZO<3092>が安く、TDK<6762>も冴えない。クボテック<7709>が急反落、日本新薬<4516>、レノバ<9519>なども値を下げた。三桜工業<6584>が利食われ、スシローグローバルホールディングス<3563>、タクマ<6013>、ユーグレナ<2931>なども下値を探る動き。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はホンダ <7267> 、アサヒ <2502> 、第一三共 <4568> 、ユニファミマ <8028> 、塩野義 <4507> 。押し下げ効果は約15円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)水産・農林業、(4)不動産業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)石油石炭製品、(3)空運業、(4)卸売業、(5)繊維製品。
■個別材料株
△明星工 <1976>
1.91%を上限に自社株買いを実施。
△グリー <3632>
「『ワンパンマン』が中国本土で人気」との報道。
△パイプドHD <3919>
「滞納通知システムソリューション」の提供開始。
△セグエG <3968> [東証2]
東証1部に指定。
△UACJ <5741>
子会社UACJ銅管の全株式を譲渡へ。
△協立電機 <6874> [JQ]
今期配当を5円増額修正。
△TDSE <7046> [東証M]
AI画像映像解析エンジン利用の社会インフラ向け劣化検知ソリューションを提供。
△サンオータス <7623> [JQ]
20年4月期の営業利益予想は2.5倍増、増益転換見込む。
△イワキ <8095>
上期経常を一転45%増益・最高益に上方修正。
△ワイヤレスG <9419>
イスラエル社製の個人向けセキュリティーアプリをリリース。
▼ZOZO <3092>
しまむら <8227> の「ZOZOTOWN」退店が影響。
▼日本新薬 <4516>
クレディ・スイス証券が投資判断を格下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アルトナー <2163> 、(2)Jディスプレ <6740> 、(3)ランド <8918> 、(4)ウィルG <6089> 、(5)エムアップ <3661> 、(6)システムリサ <3771> 、(7)ワイヤレスG <9419> 、(8)日本アクア <1429> 、(9)ハブ <3030> 、(10)東洋エンジ <6330> 。
値下がり率上位10傑は(1)クボテック <7709> 、(2)日本新薬 <4516> 、(3)すてきナイス <8089> 、(4)ポールHD <3657> 、(5)新興プラン <6379> 、(6)ダイト <4577> 、(7)レノバ <9519> 、(8)三桜工 <6584> 、(9)スシローGH <3563> 、(10)大研医器 <7775> 。
【大引け】
日経平均は前日比128.99円(0.60%)高の2万1462.86円。TOPIXは前日比4.63(0.30%)高の1559.90。出来高は概算で10億1796万株。東証1部の値上がり銘柄数は1259、値下がり銘柄数は767となった。日経ジャスダック平均は3398.62円(15.76円高)。
[2019年6月20日]
株探ニュース