東京株式(大引け)=251円高、米中首脳会談への期待感膨らみ大幅反発

市況
2019年6月27日 15時53分

27日の東京株式市場は終始買い優勢の展開で、後場後半に一段高に買われた。半導体や機械株など輸出セクター中心に買われ、結局、日経平均は高値引けとなった。

大引けの日経平均株価は前営業日比251円58銭高の2万1338円17銭と3日ぶりに反発。東証1部の売買高概算は12億436万株、売買代金概算は2兆34億5000万円。値上がり銘柄数は1711、対して値下がり銘柄数は375、変わらずは61銘柄だった。

きょうの東京市場はリスク選好ムードが強まり、主力輸出株中心に大きく水準を切り上げる展開となった。前日の米国株市場は主要株価指数が高安まちまちだったが、取引時間中に外国為替市場でドルが買い戻され1ドル=108円台に入る円安に振れたことが追い風材料となった。米中首脳会談についてはトランプ米大統領の強気な発言やムニューシン財務長官が楽観的な見方を示したことを受け、協議が進展することへの期待が売り方の買い戻しを誘う形となった。中国・上海株をはじめアジア株市場が総じて堅調な動きをみせたことも安心感につながった。売買代金も小幅ながら4営業日ぶりに2兆円を上回っている。半導体やFA関連株などが全面的に買われ、東証1部値上がり銘柄数も全体の8割を占めた。

個別では、断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体関連が買われ、キーエンス<6861>、安川電機<6506>などFA関連も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。日本鋳鉄管<5612>が連日のストップ高、ジャパンディスプレイ<6740>も物色人気。クミアイ化学工業<4996>、DMG森精機<6141>も値を上げた。

半面、武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>など薬品株が冴えず、オービック<4684>も売りに押された。日本アジア投資<8518>、サイボウズ<4776>が大幅安、東京ドーム<9681>も値を下げた。千代田化工建設<6366>も大きく水準を切り下げた。グレイステクノロジー<6541>、フリービット<3843>が安く、レオパレス21<8848>も反落となった。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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