【↓】日経平均 大引け| 続落、国内企業決算などが警戒され模様眺め (7月29日)
始値 21627.55
高値 21652.95(09:20)
安値 21518.70(10:00)
大引け 21616.80(前日比 -41.35 、 -0.19% )
売買高 9億6264万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7443億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、米株高も国内企業決算などが意識され模様眺めムード
2.低調な国内企業の4~6月期決算や、アジア株安などが投資家心理冷やす
3.米中摩擦の長期化懸念に加え、進行中の日米貿易協議の動向などに警戒感
4.30~31日のFOMCの結果を見極めたいとの思惑も買い手控え要因に
5.売買代金は前週末に続き1兆7000億円と低調、株価は引け際下げ渋る
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは51ドル高と3日ぶりに反発した。米4~6月期国内総生産(GDP)が前期比年率で2.1%増と市場予想を上回ったことが好感された。
週明けの東京市場では売りに押される展開となり、日経平均株価は下値を試す展開に。ただ、引け際に買い戻しが入り下げ幅は比較的小幅にとどまった。
29日の東京市場は、模様眺めムードが一段と強まった。前週末の米国株市場では主要株指数が高く、ナスダック総合指数やS&P500指数などは過去最高値を更新、日本株にもリスク選好の流れを呼び込むことが期待されたが、低調商いのなか下値模索の展開を強いられた。国内企業の4~6月期決算に対する警戒感がくすぶるほか、米中貿易摩擦長期化への懸念や日米貿易協議の動向など不透明要因が多く、海外投資家の買い意欲は弱いまま。東証1部の売買代金も前週末とほぼ同水準の1兆7000億円台にとどまり、市場参加者不足が際立つ。30~31日に行われるFOMCの結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせているほか、韓国や香港などアジア株市場が総じて軟調なことも投資家心理を冷やした。ただ、日経平均は引け際下げ渋り2万1600円台で引けた。
個別では、キーエンス<6861>が商い急増も株価は大幅安、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>なども軟調。ファーストリテイリング<9983>が値を下げ、日立製作所<6501>も売りに押された。日本電産<6594>も安い。エイトレッド<3969>、東邦チタニウム<5727>、バリューコマース<2491>などが急落。トクヤマ<4043>、新光電気工業<6967>などの下げも目立つ。栄研化学<4549>も下落した。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、富士通<6702>も上値指向を継続。信越化学工業<4063>、花王<4452>もしっかり。ピー・シー・エー<9629>が一時ストップ高に買われたほか、イントラスト<7191>が急騰。低位株ではホクシン<7897>が物色人気を集めた。システム情報<3677>が活況高で目を引く。幸楽苑ホールディングス<7554>、レッグス<4286>、アマノ<6436>なども大きく買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、中外薬 <4519> 、NTTデータ <9613> 、信越化 <4063> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約64円。うち48円はSBG1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、京セラ <6971> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約56円。
東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)電気・ガス業、(3)水産・農林業、(4)情報・通信業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)電気機器、(3)金属製品、(4)証券商品先物、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△システムリサ <3771>
4-6月期(1Q)経常は87%増益で着地。
△NTTDイン <3850> [東証2]
4-6月期(1Q)経常は76%増益で着地。
△PI <4290>
4-6月期(1Q)経常は30%増益で着地。
△エスティック <6161> [東証2]
4-6月期(1Q)経常は63%増益、自社株TOBを実施。
△マックス <6454>
4-6月期(1Q)経常は5%増益で着地。
△エノモト <6928>
4-6月期(1Q)経常は4%増益で着地。
△イントラスト <7191>
4-6月期(1Q)経常は27%増益で着地。
△幸楽苑HD <7554>
4-6月期(1Q)経常は72倍増益で着地。
△LCHD <8938> [JQG]
主要株主の異動を好材料視。
△PCA <9629>
4-6月期(1Q)経常は8.7倍増益で着地。
▼バンクオブイ <4393> [東証M]
「ミトラスフィア」と「クリプトラクト」の配信開始時期を見直し。
▼キーエンス <6861>
4-6月期(1Q)経常は18%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)PCA <9629> 、(2)イントラスト <7191> 、(3)マックス <6454> 、(4)ホクシン <7897> 、(5)幸楽苑HD <7554> 、(6)エノモト <6928> 、(7)システム情報 <3677> 、(8)システムリサ <3771> 、(9)レッグス <4286> 、(10)さくらネット <3778> 。
値下がり率上位10傑は(1)エイトレッド <3969> 、(2)邦チタ <5727> 、(3)Vコマース <2491> 、(4)日テレHD <9404> 、(5)前田工繊 <7821> 、(6)トクヤマ <4043> 、(7)新光電工 <6967> 、(8)アトラエ <6194> 、(9)PALTAC <8283> 、(10)SMK <6798> 。
【大引け】
日経平均は前日比41.35円(0.19%)安の2万1616.80円。TOPIXは前日比2.95(0.19%)安の1568.57。出来高は概算で9億6264万株。東証1部の値上がり銘柄数は952、値下がり銘柄数は1091となった。日経ジャスダック平均は3477.17円(6.08円高)。
[2019年7月29日]
株探ニュース