「半導体製造装置」に視線集まる、SOX指数急落もリバウンド狙いの買い<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が11位となっている。
半導体製造装置関連としては業界最大手の東京エレクトロン<8035>をはじめ、メモリーテスター首位のアドバンテスト<6857>、切断装置トップのディスコ<6146>、ウエハー洗浄装置で圧倒的競争力を有するSCREENホールディングス<7735>、ステッパーで世界屈指のニコン<7731>などが代表格。
このほかウエハー搬送装置のローツェ<6323>やドライエッチング装置を手掛けるワイエイシイホールディングス<6298>、マスク描画装置のニューフレアテクノロジー<6256>、マスクブランクス検査装置のレーザーテック<6920>などが関連有力株として注目されている。
これらの製造装置関連は、半導体市況の回復が前倒し的に早まるとの見通しを背景に、6月下旬以降は米国株市場での半導体株高に追随する形で大きく株価水準を切り上げる銘柄が相次いだ。しかし、ここにきて米中貿易摩擦が激化する様相をみせたことで日米株式市場が急落。米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日に4.4%の大幅安で5日続落、テクニカル的にも75日移動平均線をマドを開けて下抜けるなど、再び逆風が強まっている。
きょうは、為替の円高と相まって、前日の米株市場の地合いを引き継ぐ形で軒並み売りを浴びたが、下値では買い戻しや押し目買いが入り下げ渋る展開をみせている。米中摩擦問題を背景に半導体市況の底入れは後ずれすることはあっても、“底割れ”はないとの思惑が漂う。また、韓国との半導体材料輸出に絡む対立で、日本の半導体関連素材だけでなく製造装置メーカーの優位性も改めて浮き彫りとなったことが、安値買いの根拠となっている。例えば東エレクのエッチング装置やレジスト塗布装置に韓国はほぼすべてを依存する形となっている。また、マスクブランクス検査装置なども半導体製造工程では必須となるが、これはレーザーテック<6920>が世界シェアを独占している状況だ。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)