話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、スギHD、ミライトHD

注目
2019年9月11日 15時18分

■村田製作所 <6981>  4,977円  +110 円 (+2.3%)  本日終値

村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株の一角が買い優勢の展開。米アップルが10日、高機能カメラ搭載を売り物としたiPhoneの新機種を発表し注目を集めた。同社株もここ上昇基調にあり、前日は1.2%高と続伸している。これを背景に、東京市場でもアップル向けセラミックコンデンサーなどの有力サプライヤーである電子部品株に買いが優勢となった。

■スギホールディングス <7649>  5,740円  +120 円 (+2.1%)  本日終値

スギホールディングス<7649>は反発で年初来高値を更新した。10日取引終了後に発表された8月度月次速報では、既存店ベースの売上高が前年同月比4.1%増と前月の1.4%増から伸び率が拡大しており、今期に入ってから6カ月連続で前年実績を上回ったことを好感した買いが流入した。既存店客数が同1.6%増、客単価も同2.5増だったことも寄与した。また、全店売上高は9.3%増だった。

■ミライトHD <1417>  1,627円  +34 円 (+2.1%)  本日終値

10日、ミライト・ホールディングス <1417> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.98%にあたる500万株(金額で79億6500万円)を上限に、9月11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。併せて、8月の受注高は前年同月比21.1%増の275億円だったことも発表している。

■日経レバ <1570>  18,450円  +330 円 (+1.8%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が6日続伸、全体相場が戻り足を強めるなか、日経平均株価に連動したETFで変動率が2倍に設定された同銘柄への資金流入が続いている。売買代金は全上場銘柄のなかでトップ。きょうの高値まで6営業日合計で9.8%強の上昇を示しているが、この間に日経平均の上昇率は4.8%となっており、設定通りほぼ2倍のパフォーマンスを示していることが分かる。基本的に短期筋がロットを利かして機動的に売買するイメージがあるが、全体相場の上昇局面ではバイ・アンド・ホールドで対応する個人投資家も少なくないようだ。

■スタジオアリス <2305>  1,954円  +29 円 (+1.5%)  本日終値

スタジオアリス<2305>は3日続伸。同社は子供写真館の最大手。10日取引終了後に発表された8月の月次売上高は、前年同月比9.7%増の28億200万円と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。全店ベースの撮影件数(客数)は同9.6%増、買い上げ単価が同2.1%増となり業績に寄与した模様だ。なお、8月は新規出店が1店舗、移転が1店舗で、4店舗が退店した。

■大日本印刷 <7912>  2,470円  +35 円 (+1.4%)  本日終値

大日本印刷<7912>が5日続伸。10日の取引終了後、リクルートホールディングス<6098>株式の売却に伴い、20年3月期業績で投資有価証券売却益513億3300万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。なお、業績予想については、今後修正が必要になった場合には速やかに開示するとしている。

■ソニー <6758>  6,451円  +82 円 (+1.3%)  本日終値

ソニー<6758>が反発。9月に入ってから中段もみ合いを上に放れ新値圏に浮上、前日は利益確定売りに反落したものの、きょうは改めて買い直されている。前日に米アップルがiPhoneの新機種3種類を発表したが、上位機種2種類については3つの高機能カメラを搭載するなどカメラ個数増加との機能強化が売り物となっている。これが、カメラ向けイメージセンサーを手掛ける同社にも恩恵が大きいとして株価を刺激する格好となっている。

■大王製紙 <3880>  1,390円  +17 円 (+1.2%)  本日終値

大王製紙<3880>が3日続伸。10日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、最終利益を90億円から130億円(前期比2.8倍)へ上方修正したことが好感された。リクルートホールディングス<6098>株式の売却に伴い、投資有価証券売却益67億円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高5600億円(同4.9%増)、営業利益200億円(同65.0%増)は従来見通しを据え置いている。

■sMedio <3913>  1,393円  +300 円 (+27.5%) ストップ高   本日終値

sMedio<3913>が続急騰。前日まで2日連続のストップ高を演じたがきょうもストップ高の1393円に買われた。3日間での上昇率は76%に達した。同社はデジタル家電関連のソフト開発を手掛けるが、ディープラーニング型映像や画像解析など人工知能(AI)を活用した映像分野での技術開発に期待が大きい。シャープ<6753>の「AQUOS」4K新シリーズに衛星対応ブラウザを提供しているほか、建設向けでは西松建設<1820>が推進する「山岳トンネルAIソリューション」でsMedioの技術が提供されている。メガソーラー開発のウエストホールディングス<1407>とは、sMedioが有するIoTクラウドの構築技術やデータサイエンスを含むAI技術を使った高付加価値サービスを展開している。

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