【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安や低調な鉱工業生産受け売り優勢 (9月30日)

市況
2019年9月30日 16時19分

日経平均株価

始値  21793.83

高値  21811.98(09:12)

安値  21666.60(14:40)

大引け 21755.84(前日比 -123.06 、 -0.56% )

売買高  12億6255万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆3371億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、前週末の米株安や低調な8月鉱工業生産受け売り優勢

2.トランプ米政権が対中証券投資制限を検討していると伝わり、市場心理悪化

3.機関投資家の配当再投資など株式需給面の追い風消え、利食い圧力が強まる

4.日経225入れ替えに伴い採用銘柄全体に売り圧力顕在化も引け際下げ渋る

5.エムスリーは引け際リバランスに伴う取引で売買代金は全市場ベース断トツ

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは70ドル安と続落した。米政府が「米国の投資家による中国企業への証券投資に対する制限を検討している」と報じられたことが警戒された。

週明けの東京市場では、日経平均株価は売り優勢の展開を強いられた。米国の対中証券投資規制や朝方発表された低調な8月の鉱工業生産が足を引っ張った。

30日の東京市場は、前週末の米国株市場でトランプ米政権が中国への証券投資の制限を検討していることが報じられ、米中対立が嫌気される形で続落、この流れを引き継ぐ格好となった。9月相場で日経平均は2万0600円台から一時2万2200円台まで上昇した経緯があり、足もとは目先筋の利益確定の動きが強まっている。日経平均は前週まで配当再投資の買いなどが、株式需給面から下値を支えていたが、それが一巡したことで軟調地合いを助長した。また、きょうは日経平均のリバランスに伴い、指数連動型ファンドなどから225採用銘柄におしなべて売り圧力が生じ、これも株安の背景となった。引け際に先物を絡め、日経平均は下げ渋ったものの120円あまり下落し、前週末と合わせ300円近く水準を切り下げている。東証1部の売買代金も盛り上がりを欠いている。

個別では、エムスリー<2413>が日経平均新規採用に伴うリバランスの買いが引け際に流入し、全上場銘柄中で売買代金は断トツ、株価も上昇した。売買代金2位はソフトバンクグループ<9984>だが、こちらは下値模索が続いている。トヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>も下落したほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。大塚ホールディングス<4578>は急落した。KLab<3656>、明和産業<8103>なども大幅安。

半面、ファーストリテイリング<9983>が買い優勢、コロプラ<3668>がストップ高で買い物を残した。リクルートホールディングス<6098>が買い優勢、SMC<6273>もしっかり。塩野義製薬<4507>が高く、テルモ<4543>も堅調。日本エンタープライズ<4829>は大商いで値上がり率トップに買われた。オルトプラス<3672>も値幅制限いっぱいに買われ、ワイヤレスゲート<9419>、ユニゾホールディングス<3258>、曙ブレーキ工業<7238>も物色人気。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、バンナムHD <7832> 、塩野義 <4507> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、大塚HD <4578> 、信越化 <4063> 、東エレク <8035> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約69円。

東証33業種のうち上昇はサービス業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)不動産業、(2)その他製品、(3)精密機器、(4)非鉄金属、(5)機械。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)鉱業、(4)石油石炭製品、(5)医薬品。

■個別材料株

△クリエイト <3024> [JQ]

子会社の「Tosk関連事業プロジェクト」が大阪トップランナー育成事業に認定。

△KTK <3035> [JQ]

前期経常を一転13%増益・最高益に上方修正、配当も2円増額。

△フェイスNW <3489> [東証M]

SBIマネープラザと顧客紹介で業務提携。

△オルトP <3672>

第三者割当増資の払い込み完了。

△日エンター <4829>

6-8月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地。

△ニューテック <6734> [JQ]

上期経常を一転増益・18期ぶり最高益に上方修正。

△エノモト <6928>

水素燃料電池関連プロジェクトの資金をグリーンローンで調達。

△フルヤ金属 <7826> [JQ]

京都大学などと固溶ナノ合金の量産化技術を確立。

△北国銀 <8363>

3.45%を上限に自社株買いを実施。

△青山財産 <8929> [東証2]

船舶オペレーティングリース商品を組成。

▼大塚HD <4578>

AVP-786のフェーズ3試験結果が不調。

▼タカラバイオ <4974>

メラノーマを対象としたバイオ医薬品の承認申請取り下げ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日エンター <4829> 、(2)コロプラ <3668> 、(3)ゲームウィズ <6552> 、(4)オルトP <3672> 、(5)ランド <8918> 、(6)ワイヤレスG <9419> 、(7)ミサワ <3169> 、(8)北国銀 <8363> 、(9)オーケストラ <6533> 、(10)ユニゾHD <3258>

値下がり率上位10傑は(1)大塚HD <4578> 、(2)KLab <3656> 、(3)サインポスト <3996> 、(4)エストラスト <3280> 、(5)明和産 <8103> 、(6)三益半導 <8155> 、(7)関西電 <9503> 、(8)ホクシン <7897> 、(9)タカラバイオ <4974> 、(10)日精線 <5659>

【大引け】

日経平均は前日比123.06円(0.56%)安の2万1755.84円。TOPIXは前日比16.45(1.03%)安の1587.80。出来高は概算で12億6255万株。東証1部の値上がり銘柄数は465、値下がり銘柄数は1624となった。日経ジャスダック平均は3379.39円(3.41円安)。

[2019年9月30日]

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