話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、Jフロント、レーザーテク

注目
2019年10月17日 15時17分

■村田製作所 <6981>  5,823円  +61 円 (+1.1%)  本日終値

村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>など電子部品株に買いが集まった。米アップルのiPhone新機種の生産台数上方修正などが有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーに追い風材料となっているほか、半導体メモリーと同様、セラミックコンデンサーをはじめとする電子部品需要の底入れが近いとの見方が広まっており、買い戻しを誘発している。外国為替市場で1ドル=108円台後半と足もと円安水準でもみ合っていることも株高を後押ししている。

■Jフロント <3086>  1,374円  +12 円 (+0.9%)  本日終値

J.フロント リテイリング<3086>は3日続伸。SMBC日興証券は16日、同社株の目標株価を1400円から1500円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。20年2月期の事業利益は前期比8.8%増の495億円の見通しだが、同証券では免税売り上げの鈍化などで実質減益と指摘。ただ、建て替え店舗の寄与により、業績は今2月期を底に回復に向かうとみている。売り上げの底割れがなければ、徐々に業績回復を期待する株価展開となると予想している。

■フィックスターズ <3687>  1,480円  +12 円 (+0.8%)  本日終値

フィックスターズ<3687>が反発。顧客企業のシステムを高速化するソフトを開発し、金融業界や自動車業界を中心にリピートオーダー率ほぼ100%の実績を誇る。また、量子コンピューターや人工知能(AI)など次世代分野にも積極展開する。16日取引終了後、乳がんなどのAI解析事業を展開する合弁会社をプロディジーメディカル(東京都港区)と設立することを発表、これが株価を刺激した。同社は、これに先駆けてAIを用いた乳房超音波検査リアルタイム解析システムの開発を推進している。

■サカタインクス <4633>  1,193円  +7 円 (+0.6%)  本日終値

サカタインクス<4633>は値刻みこそ小幅ながら、きょうで7日続伸と上値指向の強さを際立たせている。印刷インキの大手だが、食品包装用インキ需要が増勢にあるほか、原料価格低下による採算改善効果も発現している。特に需要旺盛な欧州では、受注に対応しきれない分の外注コスト低減を目的にスペイン工場の増強を図っており、これが来期の収益上乗せ要因となる見通し。19年12月期は営業利益段階で前期比33%増の68億円を見込むが、20年12月期も2ケタ成長が有望と見られている。

■コロプラ <3668>  1,379円  +7 円 (+0.5%)  本日終値

コロプラ<3668>が4日ぶり反発。スマートフォン向けゲームアプリで、特に位置情報ゲームを得意とするが、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>と共同展開する「ドラクエウォーク」の大ヒットを契機とした需給相場で9月中旬から10月にかけ株価を大化けさせた経緯がある。10月に入り調整局面となり、今週に入ってから大きく値を崩す形となっていたが、足もとは売り一巡からリバウンドに転じている。信用取組は売り残、買い残ともに減少させているが、特に買い残の減少が顕著で直近の信用倍率は0.97倍とわずかながら売り残が上回った。また、日証金では逆日歩はついていないものの、貸借倍率は0.25倍と貸株が融資を大幅に上回った状態にある。

■レーザーテック <6920>  7,760円  -240 円 (-3.0%)  本日終値

レーザーテック<6920>は5日ぶりに反落。足もとで株価は急伸し、16日には初の8000円台乗せを達成したことから、この日は利益確定売りに押された様子だ。半導体の微細化に向けたEUV(極端紫外線)露光技術の流れが強まるなか、同社が手掛けるEUVマスクブランクス欠陥検査装置などの需要が拡大することへの期待が強まっている。16日はEUV露光装置で世界シェアを独占するオランダのASML社の決算発表が注目を集めた。利益率見通しが市場予想を若干下回ったとの見方からASMLの株価は下落したものの、アナリストからは「新規装置の受注は増加傾向にありポジティブな内容」と評価する声も出ていた。

■三井海洋開発 <6269>  2,754円  -62 円 (-2.2%)  本日終値

三井海洋開発<6269>は反落。16日の取引終了後、ブラジル国営石油会社であるペトロブラス(リオデジャネイロ)から、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1基の建造及びチャーターについて受注が内定したと発表したが、株価は前日まで4日続伸していただけに、この日は利益確定売りが優勢のようだ。同FPSOは、ペトロブラス社が保有しオペレーターを務めるカンポス海盆内マルリン鉱区の再活性化プロジェクトに用いられるもの。三井海洋は、FPSOの設計から機器購入、建造、据え付けまでの一括工事を請け負うほか、完成後に三井海洋の関連会社が保有し、22年からペトロブラス社に対する25年間のチャーターサービス(リース及び運転・保守点検などのオペレーション)に供される予定としている。

■東京エレクトロン <8035>  21,965円  -135 円 (-0.6%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株はやや売りに押される展開を強いられている。前日の米国株市場では半導体製造装置世界最大手のアプライドマテリアルズが2.6%安と値を下げたほか、ザイリンクスやエヌビディアなども軟調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。これを受けて東京市場でも同関連株は利益確定の売り圧力が強まった。ただ、下値では押し目買い意欲が旺盛で下げ幅は限定的となっている。

■アクロディア <3823>  292円  +80 円 (+37.7%) ストップ高   本日終値

アクロディア<3823>がストップ高。同社はきょう、ブロックチェーンベースの暗号資産取引所システムの開発が完了したと発表。これに伴い、システムのライセンス提供を開始するとしていることが材料視されたようだ。ライセンス提供の第1弾として、エストニアで暗号資産交換業のライセンスを既に取得しているSwitchBIT社(エストニア)への提供を開始する予定。witchBIT社は19年中のサービスインを目標としており、アクロディアは保守も受託するとしている。

■システム・ロケーション <2480>  1,488円  +300 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値

システム・ロケーション <2480> [JQ]がストップ高。16日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の3.8億円→4.4億円に15.8%上方修正。増益率が5.8%増→22.6%増に拡大し、13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。自動車販売会社向け支援システムの需要が伸びるうえ、自動車ファイナンス会社向けシステムも従量課金が増加する。

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