【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 待望の主力テーマ浮上、株高トレンド継続へ!
「待望の主力テーマ浮上、株高トレンド継続へ!」
●「米中部分合意+金利低下」の株高セット
10月相場も残るはあと4日だ。月初から数日は軟調だったものの、その後は想定以上の上昇ぶり。途中、日経平均株価の日足が「3空」になったこともあったほど。この点で少々驚いたのは、「3空」になると大抵市場は下がるものだが、ほとんど、いや、まったく下がらず高値をキープし続けて、年初来高値を更新した。
その背景にあるのは、もちろん米中貿易協議の部分合意と世界的な金利低下の流れ。これらがセットになって株高ベースを作り出しているので好ましい。しかも、すぐにこのセットが解消されることはない。それは当然、株高トレンドの継続を意味する。
しかも、今年はこれまでなかなか市場を牽引する主力テーマがなかったが、それがようやく出現した。待望の半導体関連株の浮上だ。
半導体の需要動向を示すSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が8月下旬以降回復に転じ始めたのをきっかけに、東京市場も 半導体関連株が次々と浮上を開始し、現在に至っている。
半導体関連株の上昇が好ましい理由は、銘柄が多いため、それらの上昇によって市場全体が盛り上がりやすく、そのパワーで株価は実体以上に上がる。こうなりやすい点が上げられる。
●SOX指数と構成銘柄の動向をチェック!
ただ、半導体関連銘柄に投資する場合に気をつけたいのは、東京市場に上場されている銘柄の動きだけを見るのではなく、当然、SOX指数を日々チェックする必要がある。これが下げると好ましくない。
さらに、これだけでは不十分だ。SOX指数は半導体関連の30銘柄の株価で構成されているので、それら30銘柄の値動きもしっかりチェックするようにしたい。具体的には、アプライドマテリアルズ、テキサス・インスツルメント、アドバンスト・マイクロ・デバイス、エヌビディア、インテルなどになる。
ということで、では、どれに投資するか。注目は、まずはオーソドックスに半導体検査装置のアドバンテスト <6857> だ。 シリコンウエハの研磨加工に強い三益半導体工業 <8155> も高値圏ながら続伸余力ありと見てよい。なお、この会社はシリコンウエハ世界首位の信越化学工業 <4063> の関連会社だ。また、半導体フォトレジスト用感光性材料に強い東洋合成工業 <4970> [JQ]も、高値でもたつき中なので魅力的だ。
すでに取り上げたこともあるが、マスクブランクス検査装置で世界首位のレーザーテック <6920> もこのところ押していたが、再浮上の兆しをみせているのでマーク続行でよい。光半導体に強い浜松ホトニクス <6965> も地味な値動きながら騰勢変わらずとみる。
日立系半導体製造装置メーカーの日立ハイテクノロジーズ <8036> も、他の関連銘柄に比べると値動きは重いが、下値は固いとみられることから狙いどころだ。
最後は半導体関連株から離れ、モーター用自動捲線機の大手で国内首位の小田原エンジニアリング <6149> [JQ]を。
2019年10月25日 記
株探ニュース