【↑】日経平均 大引け| 6日続伸、米中協議進展期待でリスクオン継続 (10月28日)

市況
2019年10月28日 16時03分

日経平均株価

始値  22854.44

高値  22896.22(13:49)

安値  22830.57(10:40)

大引け 22867.27(前日比 +67.46 、 +0.30% )

売買高  10億1465万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆8180億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は6日続伸で新値街道走る展開、米中協議進展期待でリスクオン継続

2.米中両国は閣僚級協議を行い、USTRはいくつかの分野での協議進展を表明

3.海外短期筋による先物を絡めた買い戻しや中長期投資家の実需買いの動き観測

4.インテルの好決算を受けた米半導体株高に追随、東京市場でも同関連株が上昇

5.円安なども追い風に主力輸出株に買い誘導も、全体売買代金は2兆円を割る

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは152ドル高と反発した。米中通商協議が進展したとの報道が好感されたほか、市場予想上回る決算を発表したインテルが買われ指数を押し上げた。

週明けの東京市場では、売り物を吸収し終始堅調。日経平均は6日連続で年初来高値を更新、2万3000円大台も視界に入ってきた。

前週末の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇、S&P500指数は過去最高値を更新した。これを受け東京市場でも主力株中心にリスクオンの地合いが継続した。米中摩擦問題に対する警戒感が相場の重荷となっていたが、直近両国は閣僚級の協議を行い、USTR(米通商代表部)はいくつかの分野で進展がみられたことを明らかにした。これを背景に米中対立に対する警戒感が薄れ、海外短期筋などの先物を絡めた買い戻しと中長期投資家の実需買いを誘導している。外国為替市場で1ドル=108円70銭台の推移と円安水準でもみ合っていることも輸出株中心に追い風となった。前週末25日に米インテルが好決算を発表し急伸、半導体関連株が物色されたが、この流れを継いで東京市場でも製造装置や素材メーカーが幅広く買われ、全体相場を押し上げた。ただ、東証1部の売買代金は2兆円に届かなかった。

個別では、SUMCO<3436>が高く、ディスコ<6146>が大幅高、東京エレクトロン<8035>も大きく上値を伸ばした。ソニー<6758>、ファナック<6954>も高い。三櫻工業<6584>が大商いでストップ高となり値上がり率トップ、日本電子材料<6855>、長大<9624>も値幅制限いっぱいに買われた。スルガ銀行<8358>が活況高、富士通ゼネラル<6755>、オルトプラス<3672>も値を飛ばした。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>も物色人気。

半面、信越化学工業<4063>が軟調、SMC<6273>も売られた。野村総合研究所<4307>、オリエンタルランド<4661>が安く、東京海上ホールディングス<8766>も下落した。神戸物産<3038>なども売りに押された。プレステージ・インターナショナル<4290>が急落となり、栄研化学<4549>、enish<3667>なども大きく値を下げた。IBJ<6071>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約72円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063> 、オリンパス <7733> 、SBG <9984> 、キッコマン <2801> 、東京海上 <8766> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約29円。

東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)海運業、(3)証券商品先物、(4)非鉄金属、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)建設業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△リブワーク <1431> [東証M]

12月末を基準日に1→2の株式分割を実施。

△システムリサ <3771>

上期経常を49%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△大伸化学 <4629> [JQ]

上期経常を97%上方修正、通期も増額。

△日本興業 <5279> [JQ]

上期経常を一転黒字に上方修正、通期も増額。

△東京鉄 <5445>

今期経常を一転38%増益に上方修正。

△JMC <5704> [東証M]

網目状のギプスがNHKで紹介。

△電子材料 <6855>

上期経常を2.5倍上方修正。

△スルガ銀 <8358>

ノジマ <7419> が株式買い増しで筆頭株主に。

△パスコ <9232>

今期最終を一転2.1倍増益に上方修正・10期ぶり最高益更新へ。

△長大 <9624>

前期の経常最高益予想を30%上乗せ、配当も13円増額。

▼荒川化 <4968>

今期経常を一転27%減益に下方修正。

▼洋機械 <6210>

今期経常を一転29%減益に下方修正、配当も10円減額。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三桜工 <6584> 、(2)電子材料 <6855> 、(3)長大 <9624> 、(4)鈴木 <6785> 、(5)パスコ <9232> 、(6)スルガ銀 <8358> 、(7)トランコム <9058> 、(8)エスリード <8877> 、(9)富士通ゼ <6755> 、(10)システムリサ <3771>

値下がり率上位10傑は(1)PI <4290> 、(2)栄研化 <4549> 、(3)サイバネット <4312> 、(4)東洋エンジ <6330> 、(5)enish <3667> 、(6)乾汽船 <9308> 、(7)レッグス <4286> 、(8)荒川化 <4968> 、(9)IBJ <6071> 、(10)理想科学 <6413>

【大引け】

日経平均は前日比67.46円(0.30%)高の2万2867.27円。TOPIXは前日比0.01(0.00%)安の1648.43。出来高は概算で10億1465万株。東証1部の値上がり銘柄数は1096、値下がり銘柄数は958となった。日経ジャスダック平均は3502.61円(23.82円高)。

[2019年10月28日]

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