話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本光電、ベイカレント、三桜工

注目
2019年10月28日 15時23分

■日本光電 <6849>  3,190円  -60 円 (-1.9%)  本日終値

日本光電<6849>は反落。前週末25日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が845億円から897億円(前年同期比13.5%増)へ、営業利益が45億円から70億円(同64.3%増)へ、純利益が27億円から39億円(同0.4%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感からこの日は売りが優勢となった。消費税増税前の駆け込み需要や、大学や官公立病院市場における新築移転に伴う大口商談の受注などにより、国内市場が好調に推移したことが牽引。また、販管費の一部が第3四半期以降にずれ込む見通しとなったこともプラスに働いた。

■大伸化学 <4629>  1,513円  +300 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値

大伸化学 <4629> [JQ]がストップ高。25日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の4.4億円→8.6億円に97.3%上方修正したことが買い材料視された。効率的な原材料購入を進めたことに加え、一部の主要原料価格が下落したことも追い風になった。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の10.5億円→14.7億円に40.8%上方修正。増益率が3.8%増→46.0%増に拡大する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが8.0倍→5.5倍に低下し、割安感が一段と強まったことも手掛かり材料となった。

■日本電子材料 <6855>  727円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

日本電子材料 <6855> がストップ高。25日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.7億円→4.2億円に2.5倍上方修正。減益率が78.2%減→46.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。半導体検査用プローブカードの本格的な需要回復は遅れているものの、利益率の高い製品の販売が想定より伸びたことが収益を押し上げた。修正した上期予想の通期計画に対する進捗率は91.8%に達しており、通期も上方修正が期待される。

■長大 <9624>  1,131円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

長大 <9624> がストップ高。25日大引け後、19年9月期の連結経常利益を従来予想の22億円→28.7億円に30.5%上方修正。増益率が28.2%増→67.2%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。業務効率化による原価低減が奏功し、採算が改善したことが寄与。次期中期計画に向けた人員増強を中心とする組織体制強化の一部が翌期にずれ込み、人件費と経費が想定を下回ったことも上振れの要因となった。なお、前期業績の上方修正は8月に続き、3回目となる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の40円→53円(前の期は36円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■日本興業 <5279>  910円  +105 円 (+13.0%) 一時ストップ高   本日終値

日本興業 <5279> [JQ]が一時ストップ高に買われた。25日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の1000万円の赤字→1億3000万円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。西日本豪雨災害の復旧工事が進み土木資材が伸びたうえ、東京五輪関連工事向けを中心に景観資材も好調だった。高付加価値製品の販売が増加したことも黒字浮上に貢献した。併せて、通期の連結経常利益も従来予想の2億9000万円→3億4000万円に17.2%上方修正。増益率が1.8%増→19.3%増に拡大する見通しとなった。

■Lib Work <1431>  2,444円  +274 円 (+12.6%)  本日終値

Lib Work<1431>が後場急騰。午後0時30分ごろ、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。なお、効力発生日は20年1月1日。

■ナビタス <6276>  493円  +47 円 (+10.5%)  本日終値

ナビタス<6276>が急騰、一時15%を超える上昇をみせ一気に500円台乗せを果たした。ホットスタンプ印刷など特殊印刷機の製造を手掛け、20年3月期営業利益は前期比13.5%増の2億6000万円を計画している。海外事業にも注力し、特に独自のアルゴリズムを使った画像検査装置でグローバル展開を狙うなど、成長材料が豊富。1株純資産が前期実績ベースで約750円あり、これは現在の株価の約1.5倍で水準訂正余地の大きさが意識されている。

■Jエスコム <3779>  165円  +15 円 (+10.0%)  本日終値

ジェイ・エスコムホールディングス<3779>が高い。同社は25日取引終了後、20年3月期の業績予想を上方修正、人件費などの減少から利益採算が改善し、営業利益は従来予想の2000万円から3800万円(前期比38.7%減)に増額した。これが株価を強く刺激する格好となった。

■パスコ <9232>  1,180円  +103 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

パスコ<9232>は出来高を膨らませ上げ足を加速、連日の新高値に買われた。一時9.6%高の1180円と上値を伸ばし、約1年ぶりの1200円台回復を目前にしている。国内公共部門を主柱とする航空測量最大手。22年度を最終年度とする5カ年中期経営計画の下、利益体質への転換を目指し、海外事業の整理が進んでいる。25日取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を514億円から530億円(前期比2.1%増)へ、営業利益を22億円から27億円(同1.0%増)へ、最終利益を11億円から28億円(同2.1倍)へ上方修正した。国内公共部門の受注が好調に推移したほか、子会社のキーストン アエリアル サーベイ(米国ペンシルバニア州)の全株式を売却した特別利益および法人税などの調整額を計上した。これを評価する形で買いが流入した。

■三櫻工業 <6584>  1,350円  +300 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値

三櫻工業<6584>の急騰劇が続いている。前週末時点で5連騰していたが、きょうは買いが加速し300円高はストップ高となる1350円まで買われた。株価は3週間弱で倍化した。全固体電池関連の一角として物色人気化、足もとの業績も好調で20年3月期は利益の大幅上方修正期待がある。「個人投資家の信用取引を使った売買が活発。信用倍率も1倍台と拮抗しており典型的な踏み上げ相場の様相となっている」(国内ネット証券)という。

●ストップ高銘柄

中村超硬 <6166>  1,310円  +300 円 (+29.7%) ストップ高   本日終値

石井表記 <6336>  614円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

霞ヶ関キャピタル <3498>  6,930円  +1,000 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

シンワワイズ <2437>  499円  -100 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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