【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、リスクオン一色で新高値更新 (11月5日)

市況
2019年11月5日 16時26分

日経平均株価

始値  23118.79

高値  23328.52(13:35)

安値  23090.94(09:02)

大引け 23251.99(前日比 +401.22 、 +1.76% )

売買高  16億6076万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆0554億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅反発で新高値、400円あまり上昇し2万3000円台を回復

2.前日の米株市場でNYダウが過去最高値を更新、東京市場でもリスクオン一色

3.部分合意接近観測など米中協議の進展期待から景気敏感株中心に物色意欲旺盛

4.堅調な中国株横目に海外筋の空売り買い戻しや出遅れ修正期待の実需買い流入

5.東証1部全体の8割の銘柄が上昇し、全体売買代金も3兆円に乗せるなど活況

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは114ドル高と続伸し過去最高値を更新した。米中貿易協議の進展期待に景気の先行きへの不安が後退するなか、買いが優勢となった。

3連休明けの東京市場では、リスクを取る動きが一気に強まった。前日の米国株市場でNYダウが過去最高値を更新、貿易協議の部分合意が接近しているとの観測から米中貿易摩擦に対する警戒感が後退したことや、10月の米雇用統計発表を受けて米景気の強さが改めて確認されたことが全体相場を押し上げる要因となった。東京市場では、取引開始前に英大手メディアを通じ米政権が対中制裁関税の一部撤回を検討していると伝わったことも強気ムードを助長した。取引時間中は朝方軟調だった中国株がプラス圏に切り返したことも追い風材料。海外投資家などが、ハイテクをはじめ世界景気敏感株を中心に空売りの買い戻しや出遅れ修正狙いの実需買いを入れた。東証1部全体の8割の銘柄が上昇し、売買代金も3兆円を上回るなど高水準だった。

個別では、1000億円を超える断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>が大きく上値を追い、ソフトバンクグループ<9984>も買い優勢。Zホールディングス<4689>が人気化し値上がり率トップに買われた。トヨタ自動車<7203>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも強い動きをみせた。NTT<9432>が物色人気、富士フイルムホールディングス<4901>も高い。リブセンス<6054>が商いを伴い急騰、アイ・エス・ビー<9702>も値を飛ばした。

半面、日立製作所<6501>が軟調、花王<4452>も安い。朝高の東京エレクトロン<8035>も値を消した。三井海洋開発<6269>がストップ安に売り込まれたほか、三井E&Sホールディングス<7003>も値幅制限下限まで売られる場面があった。コニカミノルタ<4902>も大幅安、コナミホールディングス<9766>も急反落となった。モリテック スチール<5986>が利食われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファストリ <9983> 、TDK <6762> 、SBG <9984> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約127円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はコナミHD <9766> 、花王 <4452> 、アステラス <4503> 、第一三共 <4568> 、コニカミノル <4902> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約32円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)金属製品、(4)石油石炭製品、(5)ガラス土石製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)不動産業、(4)その他金融業、(5)卸売業。

■個別材料株

△中外炉 <1964>

上期営業利益を一転黒字に大幅上方修正。

△FUJIKO <2405> [東証2]

HOPがMBOの実施を発表。

△日清オイリオ <2602>

自社株買いの実施と上期営業2ケタ増益を発表。

△フライト <3753> [東証2]

今期経常を28%上方修正。

△王子HD <3861>

7-9月期(2Q)経常は9%増益。

△MKシステム <3910> [JQ]

上期経常を94%上方修正。

△不二硝 <5212> [JQ]

今期経常を一転2.2倍増益に上方修正。

△東亜バル <6466> [東証2]

前期経常を99%上方修正。

△ヤマハ <7951>

上半期上振れ決算や自社株買いを評価。

△レノバ <9519>

今期の経常最高益予想を24%上乗せ。

▼YKT <2693> [JQ]

東証が信用規制。

▼三井海洋 <6269>

今期営業を一転赤字に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ZHD <4689> 、(2)クニミネ <5388> 、(3)アイエスビー <9702> 、(4)リブセンス <6054> 、(5)ヤマハ <7951> 、(6)エコナック <3521> 、(7)メンバーズ <2130> 、(8)日金属 <5491> 、(9)アグロカネシ <4955> 、(10)シャープ <6753>

値下がり率上位10傑は(1)三井E&S <7003> 、(2)三井海洋 <6269> 、(3)アシックス <7936> 、(4)コニカミノル <4902> 、(5)コナミHD <9766> 、(6)PCA <9629> 、(7)GMB <7214> 、(8)ゲームウィズ <6552> 、(9)モリテック <5986> 、(10)アバント <3836>

【大引け】

日経平均は前日比401.22円(1.76%)高の2万3251.99円。TOPIXは前日比27.66(1.66%)高の1694.16。出来高は概算で16億6076万株。東証1部の値上がり銘柄数は1743、値下がり銘柄数は356となった。日経ジャスダック平均は3531.65円(19.83円高)。

[2019年11月5日]

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