「クラウドコンピューティング」関連が急浮上、政府も「クラウド構造改革」始動<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 5G
5 再生医療
6 全固体電池
7 半導体
8 半導体製造装置
9 人工知能
10 バイオテクノロジー関連
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「クラウドコンピューティング」が2位に急浮上している。
19日の東京株式市場は、外国為替市場で円高に振れていることもあって主力輸出株中心に売り優勢の展開となっているが、内需の成長セクターにはしぶとい買いが入っている。特に中小型株に物色の矛先が向かい、新興市場が強い動き。マザーズ指数や日経ジャスダック平均はプラス圏で推移している。内需の中小型株でもクラウドコンピューティング関連にテーマ買いの動きが表面化している。
クラウドで処理されるデータ量はここ数年急拡大の一途をたどっており、世界的にも企業のITインフラ構築の内訳をみると、クラウド関連の投資がかなりの部分を占める。市場規模は膨大で金額ベースにして20~30兆円とも推計されている。
そのなか、圧倒的に先行者メリットを享受しているのが米国のIT大手で「AWS」を展開するアマゾン・ドット・コムがシェアトップに君臨、これを「Azure」のマイクロソフト、「Google Compute Engine」のグーグルの2社が猛追する格好となっている。現在はこの3社で世界シェアの70%近くを確保する状況といわれている。米国に大きく後れをとっていた日本もクラウド化投資が加速してきた。民間に比べて導入に慎重だった政府も急速に動き出す構えで、各省庁は基幹システムのクラウド化を本格化させるなど、システム構造改革に本腰を入れることが伝わっている。
東京市場では、米セールスフォース・ドットコムのシステムで構築するクラウド導入支援業務を手掛けるテラスカイ<3915>がきょうで11連騰を記録するなど異彩人気となっているほか、自社開発のクラウドソフト(ERPソフト)を展開するオロ<3983>なども今月13日にストップ高に買われた後、連続陽線で上値指向を鮮明としている。
このほか、関連有力株としてはTDCソフト<4687>、カナミックネットワーク<3939>、システム・ロケーション<2480>、オプティム<3694>、ACCESS<4813>、エムケイシステム<3910>、ALBERT<3906>、JBCCホールディングス<9889>、GMOクラウド<3788>などが挙げられる。