【↓】日経平均 大引け| 続落、米中対立を警戒しリスク回避の売り優勢 (11月20日)
始値 23176.49
高値 23303.17(09:22)
安値 23086.12(11:04)
大引け 23148.57(前日比 -144.08 、 -0.62% )
売買高 13億5372万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1575億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、米中の対立を警戒してリスク回避の売りが優勢に
2.米議会上院で「香港人権・民主主義法案」を可決、これに中国側が反発
3.香港や中国株などアジア株市場が総じて軟調で投資家心理を冷やす展開
4.日経平均は一時200円を超の下げをみせるも後場はやや下げ渋る動き
5.円高も嫌気され、海運や石油、機械、自動車など景気敏感セクター安い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは102ドル安と反落した。米中貿易交渉の長期化が懸念されたほか、ホームセンター大手のホーム・デポが大幅安となり指数を押し下げた。
東京市場では、売り優勢。日経平均株価は一時200円を超える下げをみせた。後場は下げ渋ったものの戻り足は限定的だった。
20日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが100ドルあまり下落したことや、為替が前日よりもやや円高水準で推移したこと、香港をはじめアジア株市場が総じて軟調だったことなどを受け、日経平均は下値を探る展開となった。前日に米議会上院で「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決したのに対し、中国側が反発、これが米中協議の先行きにネガティブな思惑を与え、リスク回避の売りを誘発した。ここ強い動きを示していた香港ハンセン指数もきょうは4日ぶりに反落、中国上海株など他のアジア株市場も総じて弱い動きとなり、投資家心理を冷やした。海運株や石油株が売られたほか、機械株や自動車株など概して景気敏感株が冴えない動き。値下がり銘柄数は1400近くに達し、東証1部全体の約3分の2に当たる銘柄が値を下げた。
個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、ソニー<6758>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押され、ファーストリテイリング<9983>が安い。東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>なども軟調。すてきナイスグループ<8089>が急落、福島銀行<8562>も売られた。オープンハウス<3288>、アウトソーシング<2427>なども水準を切り下げた。
半面、任天堂<7974>が高く、田辺三菱製薬<4508>も商いを伴い続急騰。ローム<6963>も上値を伸ばした。木村化工機<6378>がストップ高、澤藤電機<6901>も値を飛ばした。あすか製薬<4514>、アイル<3854>が物色人気、大日本住友製薬<4506>も売買高を膨らませ高い。KIMOTO<7908>が上昇、TOKYO BASE<3415>も値を上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 、大日本住友 <4506> 、リクルート <6098> 、バンナムHD <7832> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファミマ <8028> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約78円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)その他製品、(3)その他金融業、(4)医薬品、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)水産・農林業、(4)銀行業、(5)鉱業。
■個別材料株
△T-BASE <3415>
大和証券がレーティングを「1」へ引き上げ。
△ブイキューブ <3681>
ノイズキャンセリングアプリケーションの国内独占販売を開始。
△トビラシステ <4441> [東証M]
前期経常を9%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△あすか薬 <4514>
子宮筋腫治療剤の第2相用量設定試験で有効性確認。
△メドピア <6095> [東証M]
アスクル <2678> の法人顧客向けに「first call」の全国展開開始。
△レアジョブ <6096> [東証M]
Z会の通信教育「小学生コース」6年生向けに来春からレッスン提供開始へ。
△トランザス <6696> [東証M]
テレビ画面を簡単にデジタルサイネージ化するサービス開始。
△ローム <6963>
9.57%を上限に自社株買いを実施。
△日車両 <7102>
新幹線電車「N700S」を受注。
△KIMOTO <7908>
2.03%を上限に自社株買いを実施。
▼日金属 <5491>
板橋工場の火災による影響を懸念。
▼MTG <7806> [東証M]
前期最終を赤字拡大に下方修正、対純資産で46%の赤字。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)田辺三菱 <4508> 、(2)木村化 <6378> 、(3)沢藤電 <6901> 、(4)あすか薬 <4514> 、(5)アイル <3854> 、(6)イー・ギャラ <8771> 、(7)アクセル <6730> 、(8)大日本住友 <4506> 、(9)IRジャパン <6035> 、(10)きもと <7908> 。
値下がり率上位10傑は(1)すてきナイス <8089> 、(2)福島銀 <8562> 、(3)アトラエ <6194> 、(4)阿波製紙 <3896> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)クニミネ <5388> 、(7)日総工産 <6569> 、(8)ネットマーケ <6175> 、(9)新日本建 <1879> 、(10)オープンH <3288> 。
【大引け】
日経平均は前日比144.08円(0.62%)安の2万3148.57円。TOPIXは前日比5.62(0.33%)安の1691.11。出来高は概算で13億5372万株。東証1部の値上がり銘柄数は680、値下がり銘柄数は1388となった。日経ジャスダック平均は3592.40円(0.63円安)。
[2019年11月20日]
株探ニュース