「カーボンナノチューブ」が15位にランクイン、半導体代替に再び脚光と報じられる<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「カーボンナノチューブ」が15位にランクインしている。
25日付の日本経済新聞で「炭素原子が筒状につながった『カーボンナノチューブ』を、電子分野の素子として応用する研究に再び関心が高まってきた」と報じられたことを受けて、一気に人気が高まっている格好だ。
カーボンナノチューブは、1991年に日本で発見された素材で、鋼鉄の数十倍の強度、アルミニウムの半分の軽さ、どれだけ曲げても折れないしなやかさ、優れた導電性などの特徴を持つことから、構造材や電子素子として応用を目指す研究が一時期活発になっていた。炭素のつながり方によって電気をよく通す金属型とシリコンと同じ性質を備えた半導体型の2種類があったが、金属型と半導体型をうまく作り分けられないなどの課題を解決できなかったことから、国内では研究が低調となっていたという。
しかし最近になって、半導体型だけをうまく利用する方法が出てきたことで、米中の大学やベンチャー企業で研究が活発化しているという。シリコンによる半導体は微細化の限界に近付いているだけに、さらに微細化が可能なカーボンナノチューブには日本勢の巻き返しも含め、今後の研究開発の進展が期待されている。
この日の関連銘柄の動きは目立ったものはないものの、日本ゼオン<4205>、宇部興産<4208>、GSIクレオス<8101>などが堅調な動きとなっている。