【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、超閑散商状で模様眺めムードが強い (12月24日)
始値 23839.18
高値 23853.56(09:02)
安値 23796.35(10:49)
大引け 23830.58(前日比 +9.47 、 +0.04% )
売買高 8億6585万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆2861億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸も上げは小幅ににとどまり、模様眺めムード強い
2.閑散相場で方向感なく、前日終値近辺の狭いレンジのもみ合いに終始
3.業種別では水産、サービスなど買われ、保険や銀行など金融株が安い
4.値上がり数を値下がり数が若干上回り、TOPIXは小幅ながら安い
5.売買代金は1兆2000億円にとどまり、5年8ヵ月ぶりの低水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは96ドル高と3日続伸し3日連続で過去最高値を更新した。中国が来年1月から豚肉や一部ハイテク製品などの輸入関税を引き下げることを発表し、米中貿易摩擦の緩和期待が膨らんだ。
東京市場では売り買いともに見送られ、日経平均株価は前日終値近辺での狭いレンジでのもみ合い。後場はやや強含みで推移し大引けはプラス圏で着地したが、TOPIXは小幅安となった。
24日の東京市場は、超閑散商状のなか日経平均も狭いレンジで方向感に欠ける展開となった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が揃って最高値を更新したが、市場エネルギー不足のなか、前日同様に上値を買い進む動きはみられなかった。実質年内最終売買日を今週26日に控え、損益通算を目的とした売りなども重荷となった。値上がりと値下がり銘柄数は若干値下がりが多かったが拮抗している。業種別では水産やサービスなどが上昇、保険や銀行など金融株が売りに押された。海外投資家不在で国内機関投資家も動きがなく、市場参加者不足が際立っている。東証1部の売買代金は1兆2000億円台にとどまり今年の最低を記録、14年4月以来5年8ヵ月ぶりの低水準となった。
個別では、ファーストリテイリング<9983>がしっかり、プレサンスコーポレーション<3254>も高い。レーザーテック<6920>が上昇、日本通信<9424>も物色人気となった。LINE<3938>が買い優勢、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>なども堅調。マネジメントソリューションズ<7033>が値上がり率トップとなり、ボルテージ<3639>は値幅制限いっぱいに買われた。CEホールディングス<4320>も高い。
半面、東京エレクトロン<8035>が軟調、トヨタ自動車<7203>も冴えない。NTT<9432>が売りに押され、テルモ<4543>も軟調。シグマクシス<6088>が急落、カナミックネットワーク<3939>、タカラトミー<7867>も大きく値を下げた。ネクソン<3659>も安い。千趣会<8165>が売られ、しまむら<8227>も下値を試した。かんぽ生命保険<7181>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、ファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、エプソン <6724> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。
東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)ガラス土石製品、(3)サービス業、(4)機械、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)海運業、(3)銀行業、(4)その他金融業、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△NESIC <1973>
東海東京証券が新規に買い推奨。
△あさひ <3333>
3-11月期(3Q累計)経常は微増益・通期計画を超過。
△ボルテージ <3639>
投稿プラットフォーム型恋愛チャット小説アプリ第1弾を配信開始。
△ジョルダン <3710> [JQ]
子会社が電通と資本・業務提携。
△シルバエッグ <3961> [東証M]
スマバと共同で東海村に新AIサービスを導入。
△Eストアー <4304> [JQ]
コマース21を子会社化へ。
△メドピア <6095> [東証M]
医療コンテンツ企画制作のコルボHDを子会社化。
△MSOL <7033>
エース証券が新規に買い推奨。
△Nuts <7612> [JQ]
中国300 Forever Young社と提携。
△トーホー <8142>
香港の業務用食品卸会社を子会社化。
▼ハイデ日高 <7611>
「3-11月期は15%営業減益」との報道。
▼しまむら <8227>
12月既存店売上高は4ヵ月連続前年下回る。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)MSOL <7033> 、(2)ボルテージ <3639> 、(3)プレサンス <3254> 、(4)ミサワ <3169> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)CEHD <4320> 、(7)日シス技術 <4323> 、(8)フィールズ <2767> 、(9)ピックルス <2925> 、(10)ツナグGHD <6551> 。
値下がり率上位10傑は(1)シグマクシス <6088> 、(2)カナミックN <3939> 、(3)タカラトミー <7867> 、(4)UMCエレ <6615> 、(5)三機サービス <6044> 、(6)E・JHD <2153> 、(7)千趣会 <8165> 、(8)ミツウロコG <8131> 、(9)日工 <6306> 、(10)クニミネ <5388> 。
【大引け】
日経平均は前日比9.47円(0.04%)高の2万3830.58円。TOPIXは前日比1.20(0.07%)安の1728.22。出来高は概算で8億6585万株。東証1部の値上がり銘柄数は994、値下がり銘柄数は1030となった。日経ジャスダック平均は3768.74円(11.41円高)。
[2019年12月24日]
株探ニュース