【↑】日経平均 大引け| 反発、香港株堅調で先物への買い戻しが優勢 (1月22日)
始値 23835.49
高値 24040.87(14:59)
安値 23831.10(09:00)
大引け 24031.35(前日比 +166.79 、 +0.70% )
売買高 10億0180万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8868億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、新型肺炎の感染拡大懸念も先物への買い戻しが優勢に
2.前日の米株市場はNYダウが反落、米国でも感染者が確認され懸念が広がる
3.本日は香港株が堅調、中国・上海株もプラス圏に切り返し投資家心理改善
4.半導体関連株に強い動き目立つほか、化学や精密など景気敏感株に買い戻し
5.東証1部全体の6割の銘柄が上昇、商いは低調で売買代金は2兆円に届かず
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは152ドル安と6日ぶりに反落した。中国で発生した新型肺炎の患者が米国内で初めて確認されたことなどが警戒され、売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は朝方こそ売り買いが交錯したもののその後は次第高の展開で、後場に入ると一段高に買われ、結局本日の高値近辺で引けた。
22日の東京市場は、中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を背景にリスク回避ムードが予想されたものの、前日に先物を空売りした海外短期筋の買い戻しで切り返す展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが6日ぶりに反落、中国で発生した新型肺炎の感染者が米国でも確認されたことで、世界経済への影響を懸念する声も聞かれ、東京市場でも引き続き買いが手控えられやすい環境にあった。しかし、売り圧力は限定的で、遅れて始まる香港株市場が強い動きを示したほか、中国・上海株もプラス圏に切り返したことで、先物への買い戻しを誘発。日経平均も後場に上げ幅を広げる展開で、半導体関連などを中心に上値指向の銘柄が多くなった。業種別では化学や精密、機械といった景気敏感株が高く、個別も全体の6割の銘柄が上昇した。なお、東証1部売買代金は2兆円台に届かなかった。
個別では、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、信越化学工業<4063>など半導体関連が軒並み高い。キーエンス<6861>、ダイキン工業<6367>なども買われた。花王<4452>、第一三共<4568>も値を上げた。ニイタカ<4465>が一時ストップ高に買われる人気となり、神栄<3004>も値を飛ばした。前田建設工業<1824>、東洋建設<1890>が大幅高、大阪有機化学工業<4187>、大真空<6962>なども高い。
半面、トヨタ自動車<7203>、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、日立製作所<6501>も軟調。ネットワンシステムズ<7518>が急落、日鉄ソリューションズ<2327>、インターアクション<7725>なども大きく値を下げた。三菱自動車工業<7211>の下げも目立つ。ダブル・スコープ<6619>、enish<3667>なども売られた。ソースネクスト<4344>も売り優勢だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、リクルート <6098> 、アドテスト <6857> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約80円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は塩野義 <4507> 、ファストリ <9983> 、デンソー <6902> 、ヤマトHD <9064> 、スズキ <7269> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約19円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)化学、(3)精密機器、(4)機械、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)電気・ガス業、(3)ゴム製品、(4)鉄鋼、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△ケア21 <2373> [JQ]
4.4%を上限に自社株買いを実施。
△ブロッコリー <2706> [JQ]
トレーディングカードゲーム「Z/X」の累計出荷数が3000万パック突破。
△ニーズウェル <3992>
企業内情報セキュリティーソリューションの受注獲得。
△東京製鉄 <5423>
今期経常を一転1%増益に上方修正、配当も1円増額。
△イワブチ <5983> [JQ]
今期経常を一転2.1倍増益に上方修正。
△ベクトル <6058>
東海東京調査センターが「アウトパフォーム」継続。
△オプトラン <6235>
光通信用DWDM真空成膜装置を全面刷新。
△ジーニー <6562> [東証M]
関西のデジタルマーケティング系展示会へ初出展。
△Casa <7196>
「空室を埋めるリフォーム」販売開始へ。
△サンウッド <8903> [JQ]
今期経常を88%上方修正。
▼スーパツール <5990> [JQ]
10-12月期は35%営業減益。
「東芝子会社の架空取引に関与」との報道。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ニイタカ <4465> 、(2)神栄 <3004> 、(3)オプトラン <6235> 、(4)IDOM <7599> 、(5)前田建 <1824> 、(6)新日本科学 <2395> 、(7)サニーサイド <2180> 、(8)東洋建 <1890> 、(9)大有機 <4187> 、(10)大研医器 <7775> 。
値下がり率上位10傑は(1)ネットワン <7518> 、(2)ランド <8918> 、(3)正興電 <6653> 、(4)NSSOL <2327> 、(5)インターアク <7725> 、(6)WSCOPE <6619> 、(7)JSB <3480> 、(8)三菱自 <7211> 、(9)山梨銀 <8360> 、(10)オーケストラ <6533> 。
【大引け】
日経平均は前日比166.79円(0.70%)高の2万4031.35円。TOPIXは前日比9.16(0.53%)高の1744.13。出来高は概算で10億0180万株。東証1部の値上がり銘柄数は1286、値下がり銘柄数は758となった。日経ジャスダック平均は3965.07円(12.26円高)。
[2020年1月22日]
株探ニュース