発表迫る、20年3月期【業績上振れ】期待リスト〔第1弾〕 <成長株特集>
本特集では、今月下旬から本格化する20年3月期の本決算発表を前に、4-12月期(第3四半期累計)の通期計画に対する進捗率が高く、業績上振れする可能性が高いとみられる銘柄を探った(4月9日現在)。新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績下方修正する企業が相次ぐなか、下振れリスクが小さい銘柄群としても注目したい。
今回は4-12月期(第3四半期累計)時点の実績値がすでに通期計画を上回っている銘柄に照準を合わせた。先行きに慎重な企業が多い中、100%超えは243社と3月期決算企業全体の1割以上に上る。下表では、このうち時価総額150億円以上の銘柄(銀行、小売業などを除く)を対象に、4-12月期の経常利益がすでに通期計画を超過し、かつ同進捗率が過去5年平均を10ポイント超上回っている20社を選び出し、進捗率が大きい順に記した。「★」は昨年も決算発表の直前に上方修正した銘柄。
なかでも、昨年も本決算発表前に通期計画を上方修正した扶桑薬品工業 <4538> と日清オイリオグループ <2602> は今年も期待される。また、上期業績予想を上方修正しながら、通期計画を据え置いている、はごろも <2831> [東証2]、東亜建設工業 <1885> 、WOWOW <4839> も上振れ余地がありそうだ。このほか、ゴールドウイン <8111> は直近3ヵ月の10-12月期に全四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期計画も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄としてマークしておきたい。
┌ 対通期進捗率 ┐ ┌─ 経常利益 ─┐
コード 銘柄名 4-12月期 5年平均 通期計画 4-12月期
<2594> キーコーヒー 183 150 760 1392
<4538> 扶桑薬 180 143 600 1078 ★
<4547> キッセイ 142 94.2 2700 3832
<4112> 保土谷 140 54.5 1400 1962
<2282> 日ハム 128 103 26000 33400
<2831> はごろも 126 111 2200 2772
<5938> LIXILグ 121 79.0 44000 53236
<9684> スクエニHD 117 83.8 24000 27995
<2329> 東北新社 113 74.0 2774 3139
<4980> デクセリ 112 95.9 3750 4210
<4553> 東和薬品 106 84.6 14600 15430
<6366> 千代建 104 77.3 20000 20877
<1885> 東亜建 103 85.1 6100 6266
<7199> プレミアG 103 68.7 3141 3242
<8111> ゴルドウイン 103 84.9 16000 16499
<4839> WOWOW 103 87.4 8000 8218
<2602> 日清オイリオ 102 79.4 12500 12706 ★
<4923> COTA 102 86.6 1390 1412
<2613> Jオイル 102 87.5 6900 7047
<4951> エステー 101 86.3 3000 3032
※経常利益の単位は百万円。
株探ニュース