【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高や経済活動再開への期待で買い継続 (5月18日)

市況
2020年5月18日 16時15分

日経平均株価

始値  20097.62

高値  20197.59(14:45)

安値  19999.10(09:54)

大引け 20133.73(前日比 +96.26 、 +0.48% )

売買高  12億1082万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆0037億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は続伸、米株高に追随しリスク選好の流れが継続

2.新型コロナ感染者数の伸び大幅鈍化で経済活動再開の動き好感

3.2万円台では戻り売り圧力も意識され、買い一巡後は伸び悩む

4.ファーウェイに対する禁輸強化の動きが米中対立の懸念を誘発

5.米中対立の思惑から米株市場を引き継ぎ半導体関連などが安い

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比60ドル高と続伸した。5月ニューヨーク連銀製造業指数が4月に比べ改善したほか、原油価格の上昇などが好感された。

週明けの東京市場では、前週末に続き日経平均株価が上値を指向する動きとなった。戻り売りをこなし値上がり銘柄は1200を超えたが、上げ足も鈍い。

18日の東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウなど主要株指数が高く引けたことを受けリスクを取る動きが優勢となった。欧米に遅れていたものの、国内でも新型コロナウイルスの感染者数の伸びが大幅に鈍化したことを背景に、一部緊急事態宣言が解除され経済活動再開に向けた動きが出ている。景気回復に向けた期待感が買いに反映された。また、米株価指数先物が強い動きをみせたこともポジティブに作用した。ただ、2万円台では売り圧力が意識され、朝方買い一巡後にマイナス圏に入り、瞬間2万円大台を割り込むなど不安定な動きもみられた。トランプ米政権がファーウェイに対する禁輸例外措置の打ち切りを発表するなど、米中対立懸念が再び高まっており、買い手控え要因となった。そのなか、米株市場に追随して半導体関連株などに売りが目立った。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が商いを伴い上昇した。ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢。エムスリー<2413>が活況のなか大きく上値を伸ばした。タカラバイオ<4974>が物色人気化し、KDDI<9433>も上値指向。オプティム<3694>、Orchestra Holdings<6533>、マイネット<3928>、セレス<3696>などはストップ高に買われた。ノムラシステムコーポレーション<3940>も急伸。

半面、ソニー<6758>が軟調、任天堂<7974>も売りに押された。東京エレクトロン<8035>、TDK<6762>、村田製作所<6981>が売られたほか、SCREENホールディングス<7735>の下げが際立つ。ゆうちょ銀行<7182>が急落、日本郵政<6178>も大きく水準を切り下げた。青山商事<8219>が大幅安となり、CKD<6407>の下落も目を引いた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、KDDI <9433> 、ファストリ <9983> 、日産化 <4021> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約90円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、TDK <6762> 、アドテスト <6857> 、太陽誘電 <6976> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約80円。

東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)水産・農林業、(3)情報・通信業、(4)パルプ・紙、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)空運業、(3)繊維製品、(4)電気機器、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△フィールズ <2767>

20年3月期業績は計画を大幅に上振れ。

△ベガコーポ <3542> [東証M]

今期経常は3.4倍増益見通し。

△マイネット <3928>

第1四半期営業損益は黒字転換。

△アイピーエス <4390> [東証M]

21年3月期営業6割増益予想がサプライズに。

△ベース <4481> [東証2]

1株から3株への株式分割と実質増配を発表。

△カイオム <4583> [東証M]

1-3月期(1Q)経常は赤字縮小で着地。

△中村超硬 <6166> [東証M]

21年3月期は3期ぶり営業黒字転換見通し。

△オーケストラ <6533>

1-3月期営業4割増益を達成。

△NexT <7094> [東証M]

21年3月期は24%営業増益見込む。

△平山 <7781> [JQ]

第3四半期営業利益が2.9倍。

▼グローバル社 <3271>

20年6月期業績及び配当予想を下方修正。

▼レナウン <3606>

民事再生手続きを開始。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オプティム <3694> 、(2)オーケストラ <6533> 、(3)マイネット <3928> 、(4)セレス <3696> 、(5)フィールズ <2767> 、(6)ジェイエイシ <2124> 、(7)アイビーシー <3920> 、(8)IRジャパン <6035> 、(9)サンケン <6707> 、(10)ノムラシス <3940>

値下がり率上位10傑は(1)レナウン <3606> 、(2)グローバル社 <3271> 、(3)ゆうちょ銀 <7182> 、(4)スクリン <7735> 、(5)明豊ファシリ <1717> 、(6)進学会HD <9760> 、(7)青森銀 <8342> 、(8)青山商 <8219> 、(9)信和 <3447> 、(10)大同特鋼 <5471>

【大引け】

日経平均は前日比96.26円(0.48%)高の2万0133.73円。TOPIXは前日比5.52(0.38%)高の1459.29。出来高は概算で12億1082万株。東証1部の値上がり銘柄数は1251、値下がり銘柄数は844となった。日経ジャスダック平均は3241.80円(10.43円高)。

[2020年5月18日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.